人生100年時代 ピンピンコロリと口腔内環境の話

はじめに:ピンピンコロリを目指していますか?

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(画像=中原維浩)

「人生100年時代」と言われる現在、単なる寿命でなく「健康寿命」が注目されるようになりました。

どんなに長生きしても、寝たきりや自分で食べたいものも食べられない状態が続くのであれば、決してhappyとは言えません。

そこで注目されているのが「健康寿命=元気に自立して過ごせる期間」をいかに延ばすか、ピンピンコロリを目指しているか、ということです。

私たちの体は私たちが食べたもの、口から入ったものによってつくられます。

また口腔内で発生した菌は、血管を通じてあっという間に全身を巡るリスクもあります。

食事の質と口腔内環境は密接に繋がっており、「医食同源」という言葉が「口の健康と全身の健康のつながり」という言葉と共に注目をされてきて、歯科医院の中でも管理栄養士さんを配置して食育や栄養指導を行う医院が増えてきました。

正しく食べる(イートライトジャパン)ことと口腔内環境を正しく整えることが全身の健康にもつながり、ひいては健康寿命を延ばすことにもつながるのです。

口腔内環境と大きな病気の関係

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(画像=ponsulak/stock.adobe.com)

口腔内は、言うまでもなく細菌や有害物質の入り口でもあると同時に、細菌などが体内へ侵入するのを防ぐ重要な役割を担っています。

これが乱れるとどのようなリスクがあるのでしょうか。

唾液量の減少が引き起こすリスク

虫歯、歯周病などで口腔内の環境が乱れたり唾液の量が減少すると、バリア機能が低下し、健康なら防げていた菌の体内への侵入を許してしまい免疫の低下などを引き起こします。

また唾液の量が減ることにより、本来は唾液で洗い流されるはずの細菌が増殖し、歯周病にもかかりやすくなります。

全身疾患にも関与するPorphyromonas gingivalis

近年の研究で、歯周病の原因として非常に有名な口腔細菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)が腸に流れ込むと腸内細菌叢がバランスが崩れ、腸のバリア機能が低下し、血中に含まれる細菌由来の毒素量が増加すると分かりました。

その結果、腸内環境の乱れを引き起こし、体の各所で炎症を引き起こしたり炎症を加速させる原因となります。

歯周病菌が心筋梗塞の原因に!?

歯周病が起きているということは、口腔内で常に炎症が起きているという状態です。

先生方もご存知の通り、炎症を引き起こしている歯周病菌や虫歯菌が血管に入って全身を回ることにより、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中、アルツハイマー、早産や低体重児出産、また血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなることから糖尿病などを引き起こす可能性があります。

口腔内環境を整えることは単なる「虫歯予防」ではなく、脳卒中や心筋梗塞といった命に係わる大きな病気の予防にもなり得ますが、意外とこれは知られていません。

このようなリスクをしっかり患者様に伝え「口腔環境を整えて歯周病のリスクを防ぐことは、全身に影響を与える大きな病気の予防になる上、健康寿命を伸ばすことにもつながる」としっかり理解してもらいましょう。

口腔内環境を整える

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(画像=中原維浩)

口腔内には500とも700とも言われる種類の菌が存在し、同じ菌同士あるいは異なる菌種と共にコミュニティを形成し、口腔内の健康を保つバランスを取っています。

しかしそのバランスが崩れると疾患に関連する細菌の割合が増え歯周病の原因となるので、大切なのは「口腔内のバランスを保つこと」。

そのためにプラークコントロールが重要で、それに加えて口腔内環境を整える成分を摂取することもおすすめです。

口腔内環境を整える成分

  • カテキン
    ポリフェノールの一種 プラーク(歯垢)の付着を抑え、抗菌作用がある

  • ラクトフェリン
    ・母乳・涙・汗・唾液などの外分泌液中に含まれる鉄結合性のたんぱく質の一種である「ラクトフェリン」は、天然の抗菌剤と呼ばれ、細菌やウイルスから守る働きを持ち、口腔環境改善においてもその機能を発揮
    ・ラクトフェリンを一定期間摂取すると、歯周ポケット内の歯周病菌数が減少し、歯周病の症状が改善されることが確認されている

  • 乳酸菌やビフィズス菌
    腸内フローラで善玉菌として働く、乳酸菌やビフィズス菌は、口腔環境改善においても有効です。有効な菌類を含む発酵食品やサプリメントを摂取することも、腸内・口腔内環境の清浄化に役立ちます。ただし、薬ではないので、継続的に摂取することが重要

口腔内環境を整えてくれるおすすめの商品

「口腔内環境を整えることが健康寿命にも影響する」ということをしっかりと患者さんにも伝えて、口腔内環境を整えることができる様々なグッズを紹介してあげてください。

この結果物販の売り上げを伸ばすこともできますし、患者さんの健康をサポートすることにもつながります。

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(画像=中原維浩)
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(画像=中原維浩)
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(画像=中原維浩)

まとめ

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(画像=中原維浩)

今や歯周病の予防は単なる口腔内環境のケアだけではなく、心筋梗塞・脳卒中といった命に関わる大病や、健康寿命に大きく影響するアルツハイマーの予防にもなることが分かっています。

このような観点から患者様に口腔内環境を整える重要性を伝えていくと、自然と歯周病予防につながる商品の販売につながっていくでしょう。

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中原 維浩

医療法人社団栄昂会(細田歯科医院・戸塚駅前トリコ歯科 )理事長
DECT株式会社 代表取締役社長

2016年に実家の細田歯科医院を継承。理想とする「全身から診る口腔咬合医療」を提供するために勤務。2016年10月にリニューアルオープン。

その後、2017年に医院経営の包括サービスを提供するDECT株式会社を設立。2018年には、戸塚駅前トリコ歯科を新規開業。

医院の待合室でセルフケアグッズを販売することがどのように医院経営を変えていくのかをテーマに「医療物販学」という待合室におけるマーケティング理論を提唱し、年間100回を超える講演で全国を飛び回る。