
「スタッフがすぐに辞めてしまう」「なぜかうまくコミュニケーションが取れない」「院内がギスギスしている」などの理由でお悩みではありませんか?
スタッフがすぐに辞めてしまう、しかも、ひとり退職すると立て続けに辞めていくのは、なぜでしょうか?
それは、院長先生が思っている以上に、スタッフとのコミュニケーションが取れていないからかもしれません。
歯科医院は女性社会ですから、女性スタッフを育成・定着させることが医院経営成功のコツといえます。
なにしろ、女性特有ともいえる自己肯定感は、男性とは異なる特徴があるため、男性に対する接し方とは根本から切り替えていかなければ上手くいきません。
そこで今回は、永遠の課題ともいえる女性スタッフとの正しいコミュニケーション法についてお伝えします。
スタッフが辞める理由の、ほとんどがコミュニケーション・人間関係

特に不満などなさそうに働いていたのに、ある日突然「辞めたい」と言い出す…。
「いったい、どうして?」と驚くのですが、実はスタッフがすぐに辞めてしまう本当の理由は、院長先生との関係性悪化からクリニックへの不平不満が爆発するためです。
これは、院長先生が、スタッフとのコミュニケーションを二の次にし、話をしっかり聴かなかったことが一因です。
院長先生から見ると、真面目な働きぶりの良い子だったことでしょう。
しかしながら、見えているのは氷山の一角でしかありません。
「院長先生の方針についていけない」「院長先生が話を聴いてくれない」「どうせ言ってもムダ」「大事にされていない」と、水面下の不平不満から仕事のやりがい、モチベーションがどんどん下がり、いつの間にか「早く辞めたい」となっていったのかもしれません。
「だったらそう言ってくれれば良いのに」とお思いですよね!私もそう思います。
しかし、多くの医院のマネジメントがお金や労働条件含む、外的コントロールで動かされているのが実態で、外的コントロール下で働く彼女たちは絶対に本音を言いません。
ただでさえ、人は本音を言わない生き物です。
特に職場や上司に対しては心に厚い蓋をかぶせてしまいます。
何か意見を言ったら怒られる、何か要望を言えば反発したと評価が下がる…など、常に抑え込まれているような状態なのです。
辞めていくときは結婚などを理由に、「円満退職」。最後まで本音は教えてくれません。
けれどもある日、SNSなどで隣町のクリニックで楽しそうに働いているのを見かける…といったことになります。
結婚は実は寿退職ではありません。育児は円満退職ではありません。
それくらいの捉え方をされたほうが、組織の力は上がります。
一方で私が伺う歯科医院で成功されている組織は、スタッフが辞めません。
結婚してもお子さんを出産しても、親御さんの介護が始まっても、組織を退職しないのです。
一時的にフルタイムでお仕事ができないケースはあります。
けれども退職するという考え方に至らないのです。
結婚や育児、介護があるからこそ、金銭的な自立やゆとりを求める女性のほうがずっと多いのです。
院長先生と相談して、パートタイムではあってもじっくりと腰を据えて生涯の働く職場として、より組織を大事にする女性スタッフも少なくありません。
結婚を退職にちょうど良い理由にしてしまうスタッフと、結婚しても組織を辞めず、形を変えてでも働けないかと考えるスタッフ。
この差を生むのが日頃の院長先生とスタッフの関係性です。
最も多い職場での悩みは「人間関係」!女性が一緒に働きたい上司とは

女性スタッフが職場を変わる理由のトップは、先輩とうまくいかない、院長についていけないなど、職場の人間関係です。
「職場の雰囲気が悪くて耐えられない」という理由が、転職の理由で最も多いといえます。
では、居心地のよい職場の雰囲気をつくるためには、どうすれば良いのでしょうか。