開業から10年間、安定経営を継続するつゆくさ歯科医院の小塚義夫先生。
自費率30%以上、売上もメインテナンス数も好調の忙しい日々の中、多くの若手歯科医師からの相談にも精力的に対応しています。
もともと教師への憧れがあり、「歯科は教育業である」と考える小塚先生。自身も様々な「師」の教えに助けられた経験への感謝から、後輩の育成のために今日も貴重なアドバイスを贈ります。
そんな小塚先生のweb版開業相談室、6回目の開講です!
ご質問者Fさん:若手歯科医師
⬛︎Question 1⬛︎
開業したら、本当に患者さんは来てくれるのでしょうか?
●Answer1●
「患者さんが来たくなる設計図」をしっかりと描いた上で開業すれば、集患できます。
何も事前準備をせず、ただ自分の腕だけを信じて開業するのは博打と同じです。
まずは自分の強みが何であるかを把握し、そのニーズがある場所を探します。
既にある周囲の歯医者と比較して勝てることを確認した上で、自分の強みをアピールすることを怠ってはいけません。
この設計図を緻密に描ければ、必ず患者さんがたくさん来ます。
⬛︎Question2⬛︎
金銭面以外で、開業することのメリットはありますか?
●Answer2●
院長として、自分のエゴを満足させられることですかね。
ただし、開業イコール経営者になる、ということをしっかりと理解しておきましょう。その覚悟がなければ、開業に関してはデメリットの方が多いです。
開業して自分の城をつくったとしても、院長は孤独です。そして、多忙な毎日が続きます。
スタッフには無理をさせられないから、院長だけが「ひとりブラック」という状態です。
診療室に入っていない時も休日も、ずっと何かしらの仕事があります。
今、成功している院長は、例外なくストイックに仕事に取り組んできた人達です。
それが楽しいと思える人だけが開業すべき、といえるでしょう。
支えやモチベーションは、院長によってそれぞれですね。
とにかくお金を稼ぎたいという人もいますし、「自分すごい」と自画自賛しながら頑張っている人もいます。
私の場合は、嫁と子どもです。やっぱり家族に支えられていますね。
⬛︎Question3⬛︎
歯科の診療業務のほかに、開業する前に知っておくべきことはありますか?
●Answer3●
開業前に学んでおくべきことは、歯科知識に関することと同じくらい、たくさんあります。
それを知らずして開業する人がほとんですね。昔はそれでも大丈夫でしたが、これからの時代はそうもいきません。
その理由として、昔に比べて歯科医院の数が増えたこと、少子高齢化によってスタッフの雇用がとても難しくなったこと、スマホの普及で、誰でも簡単にインターネット検索で歯科医院を探せるようになったことなどが挙げられます。
ネット検索が当たり前の来院きっかけになる時代ですから、公式ホームページは医院の大きな名刺として必要不可欠です。
今は「あきばれホームページ」さんのように、歯科ホームページ専門の制作会社に依頼して、廉価で公式ホームページをつくれるサービスがあります。
インタビューを元に的確なホームページを作ってもらえます。
医院のホームページは、つくる過程も大切です。
インタビューに応えることで、頭の中の整理ができるのです。
「どんな医院をつくりたいか?」「理念は?」「診療内容は?」など、コンテンツの準備をしているうちに、一から医院の強みを整理できます。
ホームページの準備など、やったことのない人には「面倒くさい」と感じるかもしれませんが、早い段階で医院の理念や治療方針を整理しておくことで、成功への戦略を立てる際に役立ちます。
ちなみに、開業前に勉強することがたくさんあるとい言いましたが、逆に言えば昔よりも成功しやすい時代でもあると思います。
なぜなら、成功する方法は本やセミナー、ネットに全てあるので、しっかり勉強して準備をすれば、経済的に成功するのは難しくないとも思います。
きちんと勉強して実践できれば、年商1億は開業して1~3年で簡単に達成できると思います。
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※2021年7月29日10:30〜本放送・8月1日9:00〜再放送予定(本セミナーは盛況のうちに終了いたしました)
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医療法人つゆくさ歯科医院 院長 / 歯科医師
平成23年5月に名古屋にて、つゆくさ歯科医院を開業。専門は歯周病・入れ歯全般。歯周病治療に力を入れており、ターゲットを具体化した歯科医院経営の成功事例として多数の講演実績あり。
元々は教職志望だったこともあり、後輩歯科医師の育成にも注力。開業を志す若き歯科医師のよき相談相手としても活動中であり、開業にまつわるエピソードや知見を基に、あきばれ歯科経営 onlineにも寄稿頂く。