歯科衛生士の新人研修ガイダンス、やっていますか?

新人歯科衛生士の成長につながる「新人研修」の進め方とは?

この連載では、歯科医院の業績の向上や成長に貢献できる歯科衛生士を育てるため、最初の一歩となる「新人研修」を上手に実践するコツを解説していきます。

前回までの記事で、
“経営者という立場では「新人の歯科衛生士に対して、すぐに即戦力として働いてもらいたい」と考えるは当然ですが、「学校を卒業したばかりの新人歯科衛生士は、基本的には何もできない」ことを理解して受け入れることが重要だ”
と説明してきました。

今回は、新人教育の第一歩となる「新人研修」をどう進めていけばいいのか、絶対に押さえておきたいポイントを詳しく解説します。

新人研修ガイダンスの重要性を理解する

筆者が代表を務めるTomorrowLinkでは、医院経営の一役を担う歯科衛生士の育成を支援するコンサルティングサービスを提供しています。新人育成に課題を抱えている歯科医院の院長には「入職した初日の大切さを理解してほしい」とお伝えしています。

歯科医院の継続的な経営を実現するためには、入職してもらったことに満足するのではなく、新人歯科衛生士が長く働き成長していける環境づくりは重要なことです。初日からすぐに歯科衛生士業務を実施させる歯科医院も多くありますが、歯科衛生士の第一歩としては適切だとは思えません。

これまでの連載でも説明してきたように、新人歯科衛生士は、基本的には院長や先輩が求めているレベルの業務は何もできないことがほとんどです。また、「分からないことがあれば、周りが教えてくれることが当たり前」だと考えています。それなのに、いきなり業務を任されたとしても、「教えてもらえないからできない」と不満を持ったり、要求スピードについていけずに「この医院、自分には向いていないかも」と不安を覚えたりすることにつながります。

筆者は、新人歯科衛生士が入職した初日は、まず自院について理解してもらうために「ガイダンス」を実施することをお勧めしています。

「皆さんの歯科医院では、新人研修ガイダンスを実施していますか?」、そう尋ねると、ちゃんと実施していると答えられる医院はそれほど多くはないと思います。