日本唾液ケア研究会NPO法人化記念キックオフセミナーMV
(画像=日本唾液ケア研究会 NPO法人化記念キックオフセミナーページより)

日本唾液ケア研究会は、NPO法人として正式に発足することになりました。そこで、2022年5月5日より本格的な活動を開始することから法人発足を記念してキックオフセミナーを開催します。

唾液ケアから新たな健康観の醸成と社会貢献
 ー日本唾液ケア研究会の役割ー

講演内容

 新型コロナウイルスは、人々の生活を大きく変え、心のパラダイムシフトが起き始めている。特に、亡くなられた方の多くが身近な生活習慣病を持つ方であったことは、健康についてもう一度考えるきっかけを与えられ、人々は新たな健康作りを求めてはいないだろうか。

 現代科学は進み、口腔の健康が全身の健康につながることが明らかになっている。口腔の健康の意味は、新時代に大きく変わり、新たな健康のための基軸の一つにならなければならない。

 古来ある手水舎でのお清めは、汚いものを綺麗にし、感染予防を目的としていた。手を洗い、口を濯ぐ意味は感染予防であり、口の清潔の重要性は日本人に身についた風習なのである。しかし、新しい科学に基づく口腔の健康の重要性の認知は十分ではない。

 口腔の健康を考える時、歯磨きは最も思いつく健康法であり、これをあえて分類すると物理的方略である。しかし、人間には、生体の防御機構があり生体因子を考慮した健康への方略はこれまでほとんど提案されていなく、大きく片手落ちな状況が続いてきた。

 口腔における生体の防御機構の最上位にあるのは唾液であり、24時間絶え間なく唾液の様々な機能で口腔を防衛している。すなわち、唾液は単なる水ではなく、100種類以上の機能性成分を含む高機能水なのである。

 ある調査によると唾液力(唾液の作用)が、このパンデミックにより低下しているのでないかと多くの歯科医師が実感していることが報告されている。唾液力(唾液の作用)を向上させることは、口腔から全身の健康つくりに重要な意義があり、今こそ唾液力(唾液の作用)を向上させる唾液ケアを提案する時である。

 驚いたことにこれまで、唾液に関する研究会は世界的になかった。日本唾液ケア研究会は、唾液を専門的かつ学際的に扱う初めての非営利活動法人であり、医療・介護関係者、各種団体、大学、企業、行政、市民の皆さんなどと目的を共有し社会貢献する団体として生まれた。

 本講演では、唾液を介した新しい健康像の提案と社会貢献をテーマとし、日本唾液ケア研究会の役割を考察したい。

 多くの同志を求めています。皆様の参加とご支援をお願い申し上げます。

開催概要

  • 名称 日本唾液ケア研究会NPO法人化キックオフセミナー
  • 開催日時 2022年4月28日 木曜日
  • 配信方法 zoom配信
  • 主催 日本唾液ケア研究会
  • 参加費用 無料
  • 締め切り 4月28日。締め切り後は、見逃し配信のご案内をします。 ※注意事項 途中退席は自由です。

申し込み方法

下記より申し込みください。セミナー終了後に見逃し配信についてご案内します。当日ご覧いただけない方もご登録ください。

槻木 恵一

神奈川歯科大学 副学長 / 研究科長 / 教授

1993年神奈川歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学副学長・神奈川歯科大学大学院環境病理学分野教授。2013年より同大学歯学研究科長、2014年より同大学副学長。専門分野は口腔病理診断学・唾液腺健康医学・環境病理学。

2011年とうかい社会保険労務士事務所(多治見市)開業。開業後3年で年に数千万を売り上げ、異例の速度で業務拡大。

プレバイオテックスの一種であるフラクトオリゴ糖の継続摂取による唾液中lgAの分泌量増加とともに、そのメカニズムとして腸管内で短鎖脂肪酸が重要な役割を果たすことを明らかにし、「腸―唾液腺相関」を発見。

近年「唾液健康術」「脳機能にも影響を与える唾液の重要性」「口腔ケアでコロナ対策」等、メディアで積極的に唾液の重要性を発言。あきばれ歯科経営onlineでも口腔ケアの重要性を寄稿頂く。

2021年4月28日 唾液の健康効果を広めるため、歯科医師などの医療従事者に唾液ケアの方法を系統的に学ぶ機会を創出するため、「日本唾液ケア研究会」を設立。