歯科医院のデンタルローン導入メリット 自費の患者が増える?

歯科医院の先生であれば、「デンタルローン」のことを耳にしたこともあるかもしれません。

しかし、具体的なメリットや手続き方法がわからず、検討を先延ばしにしている先生も多いのではないでしょうか。

デンタルローンの導入は、「自費診療の成約率が高まる」「治療費の未払いが起きにくい」などメリットが多く、増患・増収を狙う医院におすすめです。

この記事では「デンタルローンがあれば、自費診療を取りこぼさずに済んだケース」「デンタルローンのメリット・デメリット」などをご紹介します。

医院の経営を安定させたい先生・通いやすい医院を目指す先生は、ぜひ最後までご覧ください。

デンタルローンはおすすめ?自費診療の患者を獲得できる?

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(画像=pixta)

はじめに結論からお伝えすると、まだ対応していない場合は、早めのデンタルローンの導入をおすすめします。

デンタルローンは、治療費の支払いに不安のある患者様でも「自費診療の治療」を選べるようになる医療ローンです。

特に、20代や30代といった若年層は、奨学金の返済・日々の生活費・ちょっとした貯金などでカツカツになりやすく「審美治療をしたいけど、数十万円の治療費なんてとてもじゃないけど払えない」という方も多くいます。

具体的には、お金の問題で自費診療を諦めた方の例として以下のようなケースがみられます。

自費診療の治療を諦めた方の例

  • 本当はセラミックにしたいけど、10万円は払えないから保険適用になる銀歯を選んだ
  • 歯並びが気になるけど、100万円なんてとても払えない。仕方ない、矯正は諦めよう
  • ブリッジよりインプラントを選びたいけど、10万円以上の出費は無理。保険適用のブリッジにしよう…
  • コンプレックスのない自分になりたい。でも、矯正は高いからできない…
  • 矯正はお金かかるから、諦めよう。その分、学費の支払いや生活費にお金をあてようかな…
  • 若々しくいたいのでセラミック希望だが、高くて悩んでいる。

自院の収入を増やすため、自費診療の治療・患者に注力していきたいという先生も多くいらっしゃるでしょう。

「治療を受けたいのに、お金の関係で受けられない」という患者様のお悩みを解決できれば、自費診療の成約率を上げられます。

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お金があればセラミックにしたかった患者様

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(画像=pixta)

「お金がネックになり、自費診療に踏み切れない方が多い」といっても、本当かどうか疑わしいとお考えの先生もいるでしょう。

そこで実際の「デンタルローンを知っていれば、自費診療の治療を受けていたであろうケース」を2つご紹介します。

1人目の例

はじめに、あきばれ歯科事業部のコンサルタント、長谷川の部下(20代後半・エンジニア男性)のケースからご紹介します。

彼は大二小臼歯のクラウンが脱離したため、歯科医院に通っていましたが、その折、先生から治療方針の希望として「保険の銀歯にするか、セラミックにするか、どうしますか?」と聞かれたそうです。

そこで彼は「セラミックが良さそうとは思うんですけど、12万円なんてとても払えないから、保険の銀歯にするしかないかなぁ…」と悩んでいました。

20代のころは、数万円の出費でも慎重に悩むものです。

10万円を超える出費であれば、なおさらハードルが高いと感じるでしょう。

そこで、デンタルローンについて「クレジットカードの分割払いよりも金利が安いし、治療費を分割できるよ」と話したところ、彼はデンタルローンの存在を知らず、驚いてました。

「月1万円くらいだったら払える」と歯科医院へ確認に行った彼でしだが、通っている医院ではデンタルローンに対応しておらず、結局、保険適用の銀歯にすることにしたようです。

デンタルローンに対応していれば、医院の先生方は自費診療による治療の成約が1件獲得できましたし、彼もセラミックを選べたのに、もったいないですよね。

2人目の例

次に、2つめの例として Yahoo!知恵袋に寄せられた悩みをご紹介します。

引用すると、以下の通りです。

私は24歳女ですが、先日歯医者から右奥歯(上側)が虫歯だから銀歯にするかセラミックにするか選んでねと言われました。

銀歯と聞いた時に抵抗があり、思わずセラミックと言ってしまったのですが……

(中略) 私は今彼氏もおらず、相談できる相手がいないものなのですが高いお金払ってセラミックにするべきなんでしょうか?

1本4万すると言われ、私も一人暮らしで生活にゆとりがある訳でもないのですごく悩んでます。

24で銀歯っておかしいですか? (中略)

20-30代男性の方、右奥歯(上側)に銀歯がある女性をどう思いますか?それが彼女だったら嫌ですか? 教えてほしいです…

20代で生活にゆとりがある方は少ないですし、加えて女性は異性からの反応も気になるところでしょう。

しかし結局お金の問題で、気にしながらも彼女は銀歯を選んだようです。

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もっと早く矯正をはじめたかった患者様

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(画像=pixta)

矯正についても、長谷川の知る女性社員のケースと、教えて!gooに寄せられた高校生女性のケースの2つの例を見てみましょう。

1人目の例

他部署のとある女性社員は、30歳を過ぎてから矯正を始めたとのこと。

話を聞いてみると「治療費が貯まるまで待っていたら、30歳になってしまった」と話してくれました。

デンタルローンが使えたら、あるいはデンタルローンを知っていたら、彼女は20代の頃から治療を始められていたはずです。

2人目の例

また教えて!gooに寄せられたお悩みでは、高校生が以下のように打ち明けています。

前歯が前に出ているのが最近気になって仕方ありません。 高校2年です。 (中略) 矯正したいのですが費用が払えません…。

高校生でバイト代は友達との遊び場と大学の少しの費用に貯金しているので出せないです。

弟が私立中で、コロナ禍で経済状況が悪化しており、大学も行くなら全て自分で支払う感じなので矯正は難しそうです。

最近凄く気になったりするのですが、これ以上酷くならない予防策とかありますか?

新型コロナウイルス感染症の影響も絡み複雑ですが、このケースも、後々になって「お金があれば、あのときに矯正ができたのに」と後悔してしまうパターンといえるでしょう。

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デンタルローンのメリットとデメリット

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(画像=pixta)

デンタルローンは医療ローンの一種のため、「クレジットカードより金利が安く、患者様が利用しやすい」というメリットがあります。

さらに、クレジットカードと異なり医院側に手数料がかからないため、先生にとってもデメリットがないのが特徴です。

ここでわかりやすいように、医院で採用されることの多い3つの決済手段とデンタルローンの特徴を、表で比較してみましょう。

デンタル
ローン
クレジット
カード
分割払い
医院独自の
分割払い
現金
一括払い
自費治療へのハードル
×
患者の金利
×
医院が払う手数料
×
治療費の振込時期
×
未払い(踏み倒し)リスク
×
×

患者様にも歯科医院にも、メリットの大きい仕組みであることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

また医院側にとってのデンタルローン導入に関するメリットには、以下の4つがあります。

デンタルローン導入のメリット

  • 自費治療の成約率が高まる
  • 手数料負担がない
  • 治療費の全額が一括で支払われ、未払い(踏み倒し)が起こらない
  • 決済手段による他院との差別化が図れる

患者様にとっても医院にとってもメリットの大きい、いわゆるwin−winのツール…それがデンタルローンです。

自費治療の患者様を増やしたいと考えている院長先生は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

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長谷川 愛

あきばれホームページ 歯科事業部長 / 主席コンサルタント
歯科衛生士

歯科衛生士資格を持つWEBコンサルタント。オーラルケア、ホワイトエッセンス、エイチ・エムズコレクションにて、通算9年間にわたり歯科衛生士として活動。 WEBコンサルタントとして600サイト以上の集客コンサルティング、100サイト以上のライティングを手がけ、WEBサイトの反応率を十数倍にした実績を多数持つ。

現在は、全国で1000を超える歯科医院のHP制作を手がける【あきばれホームページ】歯科事業部長としてWEBを使った集患や採用の支援を行っている。本コラムでは、集患はもとより、スタッフの採用やマネジメントについても解説している。

株式会社オーラルケアにて、予防歯科の普及活動やDHむけ情報誌「タフトくらぶ」創刊に編集者として携わる。その後、創業期のホワイトエッセンスに勤務。

2002年 有限会社エイチ・エムズコレクション入社。

歯科商品の企画やセールスプロモーション、執筆活動(著書:医学情報社OralCareBook)、歯科医院むけコンサルティング、介護施設むけに口腔ケア指導を担当する。また、トクヤマデンタル社にて、義歯・接着関連製品の企画・販促に携わる。

オーラルケア、ホワイトエッセンス、エイチ・エムズコレクションにて、通算9年間にわたり歯科衛生士として活動。

2008年 株式会社WEBマーケティング総合研究所入社。

2013年 歯科に専門特化したホームページ作成サービス【あきばれホームページ歯科パック】の企画を立案し、サービス提供を開始。

2016年 歯科への総合的なWEB集客を支援すべく、歯科事業部を立ち上げる。ホームページ制作だけでなく、歯科医院向けにWEBを使った集患支援を行っている。