西原民子_01

皆さま、初めまして。イメージコンサルタントの西原民子と申します。

歯科医院に勤務する女性スタッフの方を対象に、パーソナルカラー診断を取り入れた接遇メイクレッスンを行っています。

このサイトの読者の大半は、歯科医院の経営者である男性歯科医師の先生方かと思います。

歯科医院は医療現場であるのでスタッフが華美な服装やメイクはできないものの、「あれもダメ・これもダメ」では、スタッフのモチベーションも下がってしまいます。

スタッフが自分に合うメイクをして楽しく働きながら患者様からの好感度を上げる、その結果職場での空気の循環も良くなることを目指して、全3回で「歯科医院でスタッフが『ごきげんに働ける』ために院長ができること」を連載させて頂きます。

メイクが女性スタッフの心理に及ぼす影響とは?

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(画像=pixta)

私は多くの歯科医院の女性スタッフに対してメイクや制服など様々なアドバイスを行なってきましたが、その際の院長先生からのご要望の多くは「スタッフに気持ちよく働いてほしい」「その結果、歯科医院の雰囲気を良くしたい」というものです。

このような希望を持っていらっしゃる院長先生は多いのではないでしょうか。

女性スタッフの気分はメイクや髪型の満足度で左右する?

男性の院長先生にまず知って欲しいのは、女性にとってのメイクや髪型は、その日1日のモチベーションを左右するほど、大きな影響力があるということ。

もし「髪の毛は染めてはだめ」「メイクも禁止」のような昭和のままのルールが今も適用されていたら、それだけで求人の応募が減ってしまったり退職の理由にもなりかねません。

特に歯科医院で働く女性フタッフは20代も多く、一番おしゃれが楽しい年齢です。

だからこそやみくもに「あれもだめ」「これもだめ」ではなく、医療施設であることを十分に考慮に入れながら、スタッフが自分らしさを活かしながら楽しく働ける職場のガイドラインを考えてみませんか?

医療の職場にふさわしいお仕事メイク

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(画像=pixta)

「自分が似合う好きなメイク」と「歯科医院という職場にふさわしいメイク」は異なります。

さきほど「スタッフが自分らしさを活かすように」とお伝えしましたが、メイクにも服装同様のTPOがあるのは、特に清潔感が求められる医療の現場では当然のことです。まずは医療現場にふさわしいメイクについて考えてみましょう。

医療現場に合うメイクは暖色系

医療現場は、何らかの理由で健康を損ねてしまった方が治療にきており、スタッフが健康的に見えることが求められます。

そのためには血色が良く、元気に見える暖色系のメイクがおすすめです。

暖色系カラー
(画像=西原民子)

暖色系とは赤やオレンジ、黄色などの暖かそうな色を指し、一方、寒色系とは青や緑、水色といったクールで冷たさを感じさせる色のことです。

寒色系カラー
(画像=西原民子)

服装もピンクのナース服は優しさや暖かみを感じるのは分かると思いますが、それと同じようにメイクも使う色によって「暖かさ」「冷たさ」を与えているのです。

大切なことは「その人に本当に合う」色の選択かどうか

「暖色系のメイクが良い」からと言って「うちの院のスタッフはみんな⚪︎色のメイクを」と決めれば良いわけではありません。

例えば一言で「ピンク」と言っても、個人個人の肌や髪の色・瞳の色などによって合う色合いは異なります。

一人一人に最適なパーソナルカラーを見つけてそこから似合う暖色が分かると、それぞれが一番「その人の魅力を引き出す」暖色系の暖かみのあるメイクができるようになります。

それだけで歯科医院の印象が、個々のスタッフには個性がありながらも、統一された暖かい雰囲気になっていきます。

真っ赤な口紅や長いネイル、ラメが強すぎるアイシャドウなど、パーソナルカラー以前に清潔感のない印象を与えてしまうメイクがNGなのは言うまでもありません。

似合うメイクが患者様に及ぼす効果

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(画像=pixta)

スタッフがTPOをわきまえ、自分自身にもきちんと似合ったメイクができるようになるとどのような変化があるでしょう?

自信が生まれて自然と笑顔が増える

自分に本当に合った色のメイクをすることで、自分自身に自信が持てるようになり、自然と笑顔も多くなります。

その結果、余裕を持って堂々と振る舞うこともでき、患者様への丁寧な態度にも繋がります。

患者様に与える影響だけではなく、スタッフ間同士のやりとりも今までよりずっと明るくスムーズになるでしょう。

新人さんは自分に合うメイクを知りノーメイクから卒業

また歯科衛生士や歯科助手などを新卒で採用するケースも多いのではないでしょうか。

その場合、学校を卒業して間もない彼女たちは「メイクをする」という経験自体がまだ少ないため、医療現場に合うメイクが分からずほとんどすっぴんでくるケースも多いようです。

そのような場合にパーソナルカラーを理解して「合うメイク」を知ることとで、その人の良さを引き出すこともできます。

まとめ

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(画像=pixta)

女性にとってはメイクは1日の気分やモチベーションを左右するほど重要で、「たかがメイク・されどメイク」なのです。

歯科医院の印象を上げるためにも、一人一人の魅力を最大限に引き出すパーソナルカラーを見つけて、一番似合ったメイクを取り入れることをお勧めします。


HESTEA

Hospitality -おもてなしのエッセンスのある医療接遇
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西原 民子

KASTROMA Image Consulting 主宰
イメージコンサルタント

大学卒業後、世界No.1ホスピタリティーと定評のシンガポール航空客室乗務員として11年乗務。そこで鍛えられたホスピタリティーで、上場企業の経営者を始め、グローバル企業の社員、女性経営者等、エグゼクティブ層に多くのクライアントを持つ。

イメージコンサルティングの裾野を広げるべく、歯科業界でも積極的に活動中。“パーソナルカラーの力”を借りた医院の印象の底上げや接遇ノウハウ指導で、「選ばれるクリニック」になって欲しいと研修やセミナー活動を開催している。