3年後くらいに開業を考えている20代の勤務医の相談

Question 1)
開業時にはスタッフ(歯科衛生士・歯科助手・受付など)をそれぞれ何人ずつ採用しておくべきですか?

Answer1)

希望する歯科医院の規模や予算によりますが、歯科衛生士は2~3人(最低1人)、歯科助手は受付兼務にして1~2人で、常勤が最大4人までになるよう採用します。

なぜ「最大4名まで」かと言うと、「5人を超えると社会保険への加入が必要」となるからです。医院の支払う保険料が高くなるので、新規開業には負担が大きすぎることになります。ただし開業資金や運営資金に余裕があれば、問題ありません。

Question2
開業準備に必要な期間はどの程度でしょうか?

Answe2

必要な開業準備期間は、「開業前にどこまで準備をするか」で異なります。 歯科技術習得以外の開業準備の場合、できれば3年は準備期間がほしいと私は考えます。開業を考えるようになってから、初めて経営に関する情報に対してアンテナが立つようになってくるものです。すると初めて、自分の所属する医院の経営のことが見えてきます。 3年の間に何を習得すべきか、解説しましょう。

・1年目
自分の所属する医院の経営を自分の目で見て学ぶことです。今現在あなたが勤めている医院は、歯科医師を雇うことができる、つまり成功している歯科医院です。パンフレット一枚をとっても、様々な試行錯誤を経て、今の状態になっているはずです。問診票の作り方やスタッフの対応の仕方、患者さんへの説明の手順など、何でも学ぶようにしてください。

・2年目
所属する医院で経営に関わることです(できれば副院長とか医局長など役職になっているといいです)。具体的には集患のための広告や院内に置いてある紹介用パンフレットやPOPなど、自分の意見を提案してみましょう。また、自費診療と保険診療の比率や専門とする患者さんをどうやって集めているか、メインテナンスと新患の比率など、マーケティング視点でよく観察しましょう。

役職がなかったとしても、マーケティングやマネジメントの知識を身につけると見えてくるものがあるはずですので、「自分が経営者だったら」という意識で広く学ぶ意識を持ってください。

・3年目
最後の3年目で自分の医院を作る準備をします。 2年目までの学びを軸に、3年目は具体的に自分がつくりたい医院をイメージし、実行に移す準備を始めましょう。私自身がこう考えるようになったのは、セールスマーケティングの第一人者とされる神田昌典さんの起業セミナーで「3年準備して起業する」ことを勧めていたのを聞いたのがきっかけでした。同じ3年間の勤務医でも、漫然と過ごすのと「3年後には勤務医を卒業して独立」と具体的な目標を持っているのでは、得るものがまるで違います。 ただし経営者になると勤務医の3倍は働かなくてはならないため、「そもそも自分に開業はできるのか・向いているのか」と考えるのもこの時期です。