歯科医院の顔となる看板_手順や費用注意点など_看板

歯科医院の集客に欠かせない看板ですが、どのように制作・設置したらよいか悩んでいませんか?

看板といっても様々な種類があるうえ、決めることが多く、費用相場も気になるところです。

この記事では看板の役割やメリットに加え、制作する際の手順と注意すべき点も解説しています。

ぜひ看板広告を検討する際の参考にしてください。

歯科医院の看板で知っておくべき基礎知識

歯科医院にとって看板は重要な集客ツールであり、大きなメリットをもたらします。

まずは、歯科医院における看板の役割やメリット、費用相場など基本的な内容について把握しておきましょう。

歯科医院の看板の役割

歯科医院にとって看板には、主に「認知・興味・集客」という3つの役割があります。

  • 認知:歯科医院の存在を知ってもらう、あるいは見つけてもらう
  • 興味:サービスや特徴を宣伝する
  • 集客:歯科医院の予約・来院

つまり、見込み患者に自院の存在を発見・認知してもらい、さらに魅力を感じて興味関心を持ってもらったうえで集患(集客)につなげるという役割です。

現在はインターネットを活用した集客が多く行われていますが、インターネット検索は具体的なキーワードで検索した時に関連する情報を見つけやすいという特性があるため、知名度が高い歯科医院や、目的がはっきりしている患者がターゲットの場合に有効な手段です。

一方で、通りがかりなど不特定多数の人にアピールできるのが、看板の強みといえるでしょう。

歯科医院が看板を設置するメリット

歯科医院が費用をかけて行う看板設置には、大きく3つのメリットが考えられます。

  1. 一度設置すれば、長期間使用できる
  2. 視認性が高い
  3. 生活動線のターゲットに繰り返し訴求できる

看板の制作や設置工事などに初期費用はかかりますが、一度作ってしてしまえばずっと使用できるため長期間のアピールが可能です。

設置場所やデザインにより、不特定多数の目に留まりやすいのもメリットでしょう。

さらに看板を繰り返し目にすることで、単純接触効果により広告対象への関心が高まる可能性も期待できます。

看板制作の費用相場

広告媒体としては比較的リーズナブルに制作できる点も、看板広告のメリットです。

気になる費用相場ですが、看板にはデザイン費・制作費・工事費が必要になり、それぞれ内容やサイズ、設置場所などで大きく変動します。

看板の種類 特徴 費用相場
スタンド看板 施工が必要ない 1万円以内〜数万円
ファサード看板 歯科医院の入り口上部への取り付け工事が必要 50万円〜100万円程度
タワー型看板 路面への設置工事が必要 50万円〜100万円程度

歯科医院の看板の主な種類

前項でも軽く触れましたが、看板にはさまざまな形状・種類があり、それぞれに目的や効果が異なります。

ここでは看板の主な種類ごとに特徴や費用相場について説明していきます。

歯科医院の看板の種類1.タワーサイン

※価格の範囲:数十万~数百万円

タワーサインは「ボールサイン」「自立サイン」とも呼ばれ、一般的によく見かけるタイプの看板です。

道路に面した場所に設置することが多いため大型になりやすく、高さによっては基礎工事、許可申請などが必要になります。

費用も電飾を使用しないタイプなら数十万、電飾を使用した光るタイプであれば数十万~数百万円が相場です。

歩行者だけでなく、運転中のドライバーでも認識しやすい視認性の高さがメリットであり、ロゴや医院名のみのシンプルなデザインが推奨されています。

歯科医院の看板の種類2.ファサード看板

※価格の範囲:数万円〜数十万円

ファサード看板は歯科医院の入り口上部に取り付けるタイプです。ファサードとは「建物の正面」といった意味を持ち、歯科医院の顔ともいえる看板になります。

歯科医院の前を通る人や、来院する患者が目にする看板なので、自院のイメージや情報が伝わるデザインにするのがおすすめです。

オリジナルで制作することが多く、素材や大きさ、形状などは医院によって異なります。

シンプルなプレートタイプだと数万円、電飾付きだと数十万円が費用相場です。

歯科医院の看板の種類3.ウィンドウサイン

※価格の範囲:一平方メートル単価数千円程度

ウィンドウサインは歯科医院のドアや、窓のガラス部分に貼り付けるタイプの看板です。

診療時間や休診日といった情報が表示されているのを、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

ガラスを広告として有効活用できるメリットがあるほか、目隠しとしての効果も挙げられます。

ただし情報を詰め込みすぎると、ごちゃごちゃした印象になるため注意が必要です。

印刷したシートを貼るタイプ、すりガラス調のフィルムを貼るタイプなどいくつか手法が選べ、一平方メートル単価数千円程度が相場となります。

歯科医院の看板の種類4.プレート看板

※価格の範囲:数千円程度

プレート看板は、歯科医院入り口の壁面などに設置するプレートタイプの看板です。

診療内容や診療時間など医院情報を掲載するのに適していて、宣伝に加え案内の役割も担います。

壁面を活用するため、看板の設置スペースがない歯科医院でも利用できる点がメリットです。

アルミ合板やアクリル板といった素材を使用し、印刷方法もさまざまですが、サイズが大きいほど視認性は高くなります。

壁面の材質によりますが強力な両面テープなどを使用すれば、自身で設置も可能です。50cm角のアルミ合板で数千円程度が相場となります。

歯科医院の看板の種類5.野立て看板

※価格の範囲:数十万円

店舗から離れた場所に設置し、自院へ誘導する際に効果的なのが野立て看板です。

ロードサインとも呼ばれ、歩行者や運転中のドライバーを対象とした広告媒体ではありますが、歯科医院までの道のりが分かりにくい場合などに誘導としても利用されます。

看板には木枠や鉄骨などの素材を使用しますが、設置期間を考慮した素材選びが大切です。

短期間なら木枠でも十分ですが、長期間設置するなら鉄骨などを使用しないと、劣化により修繕費用がかかる恐れがあります。

注意点として野立て看板の設置には、自治体や地権者の許可が必要です。

自治体によって設置可能な箇所や大きさ、素材などが定められている場合もあり、申請手続きも必要になるため専門業者に依頼するのが確実といえます。費用は数十万円が相場です。

歯科医院の看板の種類6.スタンド看板

スタンド看板はさまざまな業種で活用されているタイプで、移動や片付けができる看板です。

大がかりな設置工事が必要なく、ブラックボードなどを利用すれば手書きで制作もできます。

ボードタイプやボックスタイプなど種類が豊富なのもポイントで、費用は数千~数十万円と制作するタイプによって幅が見られます。

デメリットとしては強風で倒れる恐れがあることや風雨による劣化、いたずらなどが挙げられ、歩行者の邪魔にならないように設置することが大切です。

歯科医院が効果的な看板を作るための具体的な手順

歯科医院に有効な看板の種類や効果を把握したところで、看板を制作する具体的な手順についても知っておきましょう。看板広告のポイントを解説します。

歯科医院が看板を作る手順1.ターゲット・コンセプトを整理する

はじめに、歯科医院のターゲットやコンセプトを今一度整理してみましょう。

ファミリー向け、あるいはビジネス層向けなど、来院する患者のタイプや年齢層に合わせたアピールが必要です。

またコンセプトには「安心治療」「親しみやすさ」「審美治療に特化」といったような自院の強みを挙げていくと、それに沿う看板を選びやすくなります。

すべてを自分1人で進めていくのは難しいので、制作会社とも相談しながら基礎イメージを固めていくと自院の印象にぴったりの看板を制作できます。

歯科医院が看板を作る手順2.設置場所を決める

次は看板にとって一番重要な設置場所を検討します。

場所を決める際に注意するポイントは次の2つです。

  • 見込み患者にとって目に入りやすい場所
  • 施工可能で、周囲の迷惑にならない場所

せっかくコストをかけて看板を制作しても、目に留まらなければ意味がありません。

看板を設置できそうな箇所を探しつつ、通行量と自院からの距離を意識しながら、費用対効果の高い場所を検討します。

歯科医院が建つ敷地内だけでなく、周辺や大きな道路からの道のりを実際に歩き、運転してみるのもおすすめです。

歩行者およびドライバーからの見え方や、目が向きやすい方向をチェックすることで、効果的な看板の設置場所・大きさ・角度などを検討できます。

ただし、敷地外に看板を設置する際には、利用料の発生や倒壊リスクなどを考慮する必要もあります。

歯科医院が看板を作る手順3.種類・デザインを決める

前述した看板の種類から、自院の目的に合う看板を検討します。

制作会社に費用の見積りを取りながら絞り込みましょう。

看板の形状やサイズは、表示する内容からも検討する必要があります。

次に歯科医院の顔となる細かいデザインを詰めていきますが、フォントや配色によって印象は大きく変わります。

例えば女性をターゲットとするなら、淡いピンクやエメラルドグリーンを使用すると、清潔感があって可愛いらしいイメージに仕上がります。

フォント選びでも高級感を出すなら明朝体がおすすめですし、優しいイメージを出すなら丸みのある書体が適しています。

自院のターゲットやコンセプトを念頭に、一貫性のあるメッセージを伝えることが大切です。

歯科医院の看板作りで注意すべきポイント

ここまで看板広告に関する知識や流れについて解説してきましたが、看板を検討するにあたっては医療広告ガイドラインに気をつけなければなりません。

ここでは看板広告で注意すべきポイントについて説明します。

医療広告ガイドラインを順守する

医療広告ガイドラインとは、歯科医院などの医療機関が広告を出すにあたって、広告可能な内容や制限される内容を厚生労働省がまとめたものです。

「広告に該当する媒体の具体例」として次のものが挙げられています。

  • ポスター
  • 看板(プラカード及び建物又は電車、自動車等に記載されたものを含む)
  • ネオンサイン
  • アドバルーンその他これらに類似する物によるもの

看板に記載できる情報は以下の内容です。

  • 医療機関名
  • 医師情報
  • 医療機関の運営情報
  • 提供する医療サービス

一方、ガイドラインに抵触する以下のような広告は禁止されています。

  • 虚偽広告
  • 比較優良広告
  • 誇大広告
  • 主観・体験談
  • 誤認コンテンツ
  • 公序良俗の逸脱

外観や周囲の景観とのバランスを意識する

看板は目を引くことが重要なポイントです。

周囲の景色や色と同化して埋もれてしまっては、「認識してもらえない」「視認性が低い」看板となり、広告としての効果も期待できません。

反対に建物の外観や、地域の景観とかけ離れた看板は、見る人に違和感を与える恐れがあります。

屋外広告物法や景観条例などの規制がある地域もあるでしょう。看板と周囲を適度に調和させることが重要です。

制作会社・広告代理店と丁寧に相談する

実際に看板広告を行う際は、制作会社・広告代理店に依頼するのが一般的です。

看板の制作会社選びでは、費用やクオリティ、要望をしっかり汲み取ってもらえるかどうかを重視しましょう。

屋外看板を使う場合は広告代理店を通すことになるので、費用や期間、エリアなどの要望を伝えます。

いずれも歯科医院のコンセプトやターゲットを、しっかりと伝えることが重要です。

まとめ

看板にはさまざまな種類があり、費用の違いはもちろんのこと、それぞれ異なる目的や効果があります。

費用をかければよいというものではなく、自院のターゲットやコンセプトを明確にしたうえで、信頼できる制作会社へ依頼し、設置場所の分析やデザインを検討することが重要です。

ガイドラインや周囲の景観も考慮し、効果的な看板広告を行いましょう。

参考:
https://digimarl.com/syllabus/glossary-zajonc-effect/ 
https://www.insite.co.jp/shikakaigyotopics/painted-display/ 
https://www.trade-sign.com/magazine/453/