歯科医院の物品ポップ(POP)の重要性と販促効果につながる5つのコツ

歯科医院を経営する歯科医師の院長にとって、物品のポップ(POP)は大切です。

物品ポップが重要な理由はたくさんありますが、その主なポイントだけでも「患者の衛生・予防意識の促進」「接遇の効率化」「物販の強化」などが挙げられます。

しかしポップの効果をリアルに実感できず、「そのポップって本当に効いているの?」と思っていないでしょうか。

もしくは何年も同じポップを使ったり、自己満足になってはいませんか?

そこで今回は、歯科医院が物品ポップの作成・改善に取り組むメリットと重要性、販促効果につながる5つのコツ、物品販売を伸ばすポイントについて詳しく解説していきます。

歯科医院経営における物品ポップの重要な目的・取り組みメリット

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(画像=pixta)

歯科医院経営でポップを作成・設置する際は、目的をしっかり設定しましょう。

主な目的として以下の3つがあります。

  • 患者の衛生・予防意識を高められる
  • 接遇を効率化できる
  • 売上増加につながる

それぞれ説明します。

物品ポップの目的1.患者の衛生・予防意識を高められる

商品と効果をアピールすることで、患者の衛生・予防意識の向上が期待できます。

例えば、特定の歯ブラシをおすすめする理由や、スクラブ入り歯磨き粉ではなくジェルが良い理由をポップに書くことにより、衛生意識を啓蒙できるでしょう。

定期健診を受けるタイミングや口臭予防、唾液検査が大切な理由など、プチ情報を加えたポップ作成も効果的ではないでしょうか。

このように歯科医院として提供できる情報をポップに入れることが大切です。

物品ポップの目的2.接遇を効率化できる

物品ポップ全般に共通する目的に、「接遇の効率化」があります。

仮にポップがなければ、「どの歯磨き粉がいいの?」「子どもにおすすめの歯ブラシはどれ?」「虫歯になりにくいおやつはある?」「洗口液のおすすめは?」などの質問に答える機会が多くなるでしょう。

そのような「よくある質問と回答」をポップに記載することで、商品説明を何度も行う手間が省けるため、物品販売を行う自院スタッフの労力を削減できます。

物品ポップの目的3.売上増加につながる

「歯科医院の物品ポップは売上が全てではない」と前述しましたが、それでも物品ポップを設置する主目的は売上アップではないでしょうか。

「自院が厳選した歯ブラシや歯磨き粉の売上げを伸ばしたい」「治療とのクロスセルで医業収益の向上を期待したい」などの目的から逆算し、ポップを作成する意識が大切です。

たとえすぐに売上アップにつながらなくても、PDCAを回しながら改善を重ねることで、少しずつ結果が出始めるでしょう。

歯科医院で物品の販促効果を高めるポップの5つのコツ

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(画像=pixta)

物品の販促効果を高めるポップを作成するには5つのコツがあります。

  • 魅力的なキャッチコピー
  • 見やすいレイアウト
  • 配色パターン
  • 手書き効果
  • 専門用語は避ける

どれも大切な要素なので、1つずつ見ていきましょう。

歯科医院物品ポップのコツ1.魅力的なキャッチコピーを盛り込む

物品ポップはターゲットの心に届くキャッチコピーが大切です。

キャッチコピーとは、商品の魅力を端的に表現する文章です。

キャッチコピーを考える際は、「患者さまが解決したい悩みは何か?」「最もアピールしたいポイントは何か?」など、悩みや特徴をベースに言語化するとよいでしょう。

例えば歯磨き粉のポップであれば、「歯周病ケアなら○○(商品名)。口臭の原因は歯周病かも? この歯磨き粉で毎日ケアしませんか?」というもの。

歯ブラシのポップであれば、「奥歯までちゃんとみがける歯ブラシです。長くて細くて持ちやすいので、自然に奥歯に届くんですよね」というコピーが一例です。

このようなイメージで考えてみてください。

歯科医院物品ポップのコツ2.見やすくレイアウトする

ポップの作成ではレイアウトが大切です。目を引きたいメインメッセージは大きく、しっかり説明したい文言は箇条書きなど、読みやすいレイアウトを心がけましょう。

そのためには、文字量の調整と文字サイズの変更がポイントになります。

可能な限り文字数を減らしながら、「重要な部分の文字サイズを大きくする」「フォントにアクセントを付けてみる」「意図的に余白を残す」といったバランスを重視してください。

また、必要に応じて図・表・イラストを入れることで、より見やすいポップに仕上がります。

歯科医院物品ポップのコツ3.配色パターンを意識する

ポップで使う配色は多ければよいわけではありません。

カラフルすぎるポップは逆効果になりかねないので、3色ほどに抑えましょう。

配色パターンによって患者に与える印象は異なります。

  • 信頼性を重視するなら白ベースに寒色系の配置
  • 女性向けなら明るい色をベースに淡い色の配置
  • 落ち着いた印象なら鮮やかさよりもグラデーションと濃い色を配置
  • 素朴な印象なら鮮やかさよりも曖昧な色を配置

他にも、人目を引く配色として「黄色と黒」「赤と黄色」という選択もあります。

配色に唯一の正解はないので、自院のコンセプトや物品に合うカラーを選びましょう。

配色パターンのサンプルに関しては、ネットや書籍情報も参考になります。

歯科医院物品ポップのコツ4.手書きで感情を乗せる

PCで印刷した活字ポップは「無機質」「事務的」で冷淡な印象を与えることがあります。

一方、手書きのポップにすることで、書き手の「感情」「人格」を込めやすく、温かい雰囲気を演出しやすくなるでしょう。

他にも、手書きポップによって自院の個性を表現できますし、患者の目に止まりやすくなる効果も期待できます。

手書きのポップはペンの種類によって印象が変わるので、丸ペン、角ペン、極太ペンなど数種類を用意し、必要に応じて使い分けましょう。

仮にPCでポップを印刷する場合も、手書き風のフォントを使用したり、アクセント的に手書きコメントを入れる工夫が大切です。

歯科医院物品ポップのコツ5.専門用語は避ける

歯科医院のポップといっても専門用語を避け、患者に伝わりやすい表現に言い換えましょう。

歯科業界の専門的な商品名、サービス名、表現は読んでも理解されず、ポップに興味を持ってもらえない可能性があります。

自院で無意識に使っている言葉も、「実は専門用語だった」というケースがあるので、実際にポップを作成しながら、「誰が読んでも理解できる内容かどうか?」を考えるとよいでしょう。

歯科医院が効果的なポップで物品販売を伸ばすためのポイント

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(画像=pixta)

歯科医院がポップを効果的に活用して物品販売を伸ばすには、以下3つのポイントを押さえることが大切です。

  • 無料配布のポップを用いる
  • 小売店・飲食店のポップを参考にする
  • セミナーに参加する

それぞれ解説していきます。

無料配布のポップを用いる

ポップをゼロから作成する場合、スムーズに作業が進まない可能性があります。

無料配布のポップを利用することで、最初の一歩を踏み出しやすくなるでしょう。

ただ物品を展示するだけでなく、口腔関連メーカーが配布するポップや、ネットで無料配布されているポップを使うのがベターです。

自院の言葉で商品を説明するのが理想ですが、時間がない場合は無料配布のポップを利用するだけでもおすすめです。

小売店・飲食店のポップを参考にする

業界特化型のポップは種類が限られます。特に歯科医院に限定すれば、よりサンプルは少なくなるのが一般的です。

その場合、ポップの種類が多い小売店・飲食店を参考にしましょう。

普段は何気なくスルーしていても、ポップについて考え続けることで、視界に入る機会は増えるものです。

ポップが効果的に設置されている書店やスーパーも多いので、キャッチコピー、配色パターン、レイアウト、文字バランスなどを研究できるのではないでしょうか。

セミナーに参加する

ポップ作成に本格的に力を入れるならセミナーに参加するのもおすすめです。

セミナーではポップ作成の基本から効果的な配色、レイアウトなどを学べます。

歯科医院に特化したセミナーがあれば、歯磨き粉や歯ブラシといった商品ごとの作成ノウハウを吸収できるかもしれません。

自院の方針や割ける時間によっても変わりますが、物品ポップを追求する場合は、担当スタッフがセミナーに参加することも検討しましょう。

まとめ

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(画像=pixta)

歯科医院のポップ作成で大切なのは、その目的です。

売上増加、接遇の効率化だけでなく、患者の衛生・予防意識の向上も目的に含まれるでしょう。

ポップを作成するコツにはキャッチコピー、レイアウト、配色パターン、手書きの4つがあり、注意点として専門用語を避けることも重要です。

完全にゼロからポップを作成するのは負担が大きいため、無料配布のポップを利用したり、小売店・飲食店のポップを参考にしたりするとよいでしょう。

本格的にポップ作成を学ぶ場合はセミナーに参加するという選択肢もあります。

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あきばれ歯科経営 online編集部

歯科衛生士でもある「あきばれホームページ」歯科事業部長の長谷川愛が編集長を務める歯科医院経営情報サイト「あきばれ歯科経営 online」編集部。臨床経験もある歯科医師含めたメンバーで編集部を構成。

2021年5月14日「あきばれ歯科経営 online」正式リリース。全国1,100以上提供している「あきばれホームページ歯科パック」による歯科医院サイト制作・集客のノウハウを元に、歯科医院経営を中心とした歯科医院に関する様々な情報を経営に役立つ観点からお届けする。