歯科医院のロゴ作成 5つのコツと費用相場

歯科医院のロゴは、患者の目に触れ、自院の印象を左右する重要なイメージにつながります。

ただ、どのようなデザインがよいのか悩む歯科医院の院長先生も多いのではないでしょうか。

看板や内装だけでなく、Webサイトやインターネット広告といった複数のチャネルでも展開しやすいような、分かりやすいロゴがあると便利です。

そこで本記事では、歯科医院のロゴデザインの費用相場、作成のコツ、参考情報などを紹介します。

歯科医院においてロゴが重要な理由・役割

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(画像=pixta)

歯科医院においてロゴが重要な理由・役割には以下があります。

  • 歯科医院のブランドイメージを決める
  • あらゆる媒体で繰り返し使う

それぞれ見ていきましょう。

ロゴは歯科医院のブランドイメージを決める

ロゴは歯科医院のブランドイメージに直結します。

言葉で伝えられる表現には限界があっても、ロゴマークは視覚に訴えるデザインなので、ロゴを使うことで自院のイメージを自然に想起してもらえるでしょう。

見た人の記憶に定着させるためにもロゴは重要なツールです。

株式会社ビズアップのインターネット調査によると、「自社サービスや商品のロゴデザインを重要視する経営者などは98.2%」という結果が出ています。

その理由として、「サービスや商品のイメージが決まり、認知度への影響や統一感が創出できる」という回答が多く、経営者の多くがロゴデザインを重視していることが分かります。

ロゴはあらゆる媒体で繰り返し使う

ロゴは歯科医院の外観やインテリアだけでなく、ホームページや看板、パンフレット、チラシなど、あらゆる場面で使う機会があります。

患者や、潜在的な患者の目に何度も触れる可能性があるので、出来る限り納得できるものに仕上げることが大切です。

じっくりロゴマークを見る人は少数かもしれませんが、頻繁に患者の視界に入ることにより、無意識に歯科医院の印象が刻まれる可能性があるでしょう。

歯科医院のロゴデザイン作成の費用相場

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(画像=pixta)

一般的にロゴデザインの作成は10万円からが相場とされています。

業種・業態を問わず歯科医院も同じですが、「歯科医院の外観・インテリアやコンセプトに合わせたい」という場合は費用がアップする可能性が高いでしょう。

ロゴデザインの種類には「ロゴタイプ」と「ロゴマーク」があります。

  • ロゴタイプ:歯科医院の名称などを文字でデザインしたもの
  • ロゴマーク:歯科医院のイメージを図形的に表現したシンボル

ロゴタイプの代表的な例には、赤地に白抜きの「McDonald's」やAppleのリンゴマークなどがあります。

ロゴの作成費用は種類・内容によって大きく異なるものです。

以下はロゴマーク単体の制作費用の相場です。

  • ディレクション費(企画工程):1万~5万円
  • デザイン費:3万~10万円
  • 修正費:デザイン費の10%~
  • 商標登録費:10万~15万円

ロゴタイプを単体で依頼する場合は上記の1〜2割増し程度となり、ロゴマークとロゴタイプを同時に依頼する場合は上記の2〜5割増しの金額が相場です。

ただしデザイン会社や修正回数、商標登録の有無によっても費用は変わります。

個人に依頼できるクラウドソーシングサービスを使えば、数万円で依頼できることもあるでしょう。

歯科医院がロゴデザインを決める際の5つのコツ

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(画像=naka/stock.adobe.com)

歯科医院がロゴデザインを決めるコツは下記の5つです。

  • コンセプトの整理
  • 印象に残るデザイン
  • 配色効果
  • 雰囲気に合う書体
  • シンプルな内容

それぞれ順番に解説していきます。

まずコンセプトを整理する

自院のコンセプトや地域的・立地的な特徴、院長自身の特徴などをもとに、ロゴデザインのもととなるモチーフを決めます。

例えばファミリー向けがコンセプトの歯科医院であれば、両親と子どもが手をつないでいるシルエットをベースにする方法が考えられるでしょう。

地域的・立地的な特徴に「駅チカ」や「桜が多い」があれば、それぞれのイメージ画像を含んだロゴデザイン。

院長自身の特徴に「メガネをかけている」があれば、メガネを基軸にしたロゴも考えられます。

印象に残るデザインを意識する

ロゴデザインはモチーフだけでなく、配色、主張などさまざまな要素で構成されます。

視覚効果を用いながら、見た人の印象に残るデザインを意識しましょう。

一度目にしたら忘れないロゴがベストですが、前述したようにロゴ自体をじっくり見つめる人は少ないのが現実です。

それでも少しでも印象に残るように、シンプルでありながら特徴的な配色やデザインを心がけることが大切になります。

配色効果を使う

同じデザインのロゴでも、配色パターンによって患者に与える印象は全く異なります。

例えば「信頼性」なら白ベースに寒色系の配置。

「落ち着き」なら鮮やかさを抑えた濃い色の配置。

「上品さ」なら少ない色数のグラデーションが効果的とされています。

自院のコンセプトや外観・インテリアとのバランスも意識しつつ、患者に伝えたいイメージを整理しながら、合う配色を選びましょう。

雰囲気に合う書体を選ぶ

主に歯科医院名のような文字のロゴタイプの場合は、書体によって与える印象が異なります。

例えば太字のゴシック体は力強く頼りになるイメージ。

細字の明朝体はモダンで都会的なイメージ。

太字の丸文字は子ども向けのイメージといわれています。

書体のイメージと自院の雰囲気が異なっていれば、来院した患者を失望させかねないので、あくまでも自院の雰囲気・コンセプトに合う書体を選ぶことが大切です。

なるべくシンプルにする

ロゴはメッセージ性が重要ですが、デザインに詰め込みすぎず、極力シンプルにしましょう。

シンプルなほうがホームページ、看板、チラシ、名刺などさまざまなシーンで展開する際、拡大・縮小、モノクロ、低解像度など多くの使用条件で見やすくなります。

過剰な色数やグラデーションは見にくく、患者の印象に残らない可能性が高いため、洗練されたシンプルなデザインを心がけましょう。

歯科医院のロゴデザインを作成する際に使いたい参考情報

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(画像=pixta)

ロゴは基本的に一般公開されており、外部のロゴを見ることで、手法や考え方のヒントを得るのもおすすめです。

具体的には下記の方法があります。

  • ロゴ販売サイトを調べる
  • クラウドソーシングを使う
  • 別の歯科医院のロゴをチェックする

それぞれ解説します。

ロゴ販売サイトを調べる

ロゴ販売サイトとは、プロのクリエイターがロゴデザインをサイト上に公開し、気に入ったロゴがあれば購入したり、オリジナルのデザインを依頼したりできるサイトです。

制作会社にオーダーメイドで依頼するよりも費用が抑えられ、何より気に入ったロゴがあれば購入してすぐに使えるというメリットがあります。

オーダーメイドではないため、自院のコンセプトに完璧にマッチするロゴを選ぶのは難しいかもしれませんが、ロゴ自体を参考にできますし、依頼も可能です。

「ロゴマーケット」のようなサイトをチェックするとよいでしょう。

クラウドソーシングを使う

クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい個人・法人が、仕事を探している不特定多数のワーカーとマッチングできる仕組みを指します。

自分でワーカーを探す手間はかかりますが、デザイナーを検索して相談可能ですし、「コンペ」を開いて複数のデザイナーからロゴデザイン案を募ることもできます。

リーズナブルな費用で受注しているデザイナーも多いので、確認してみてください。

ロゴ販売サイト同様、デザインの参考になりますし、購入・依頼も可能です。

主なクラウドソーシングには以下のサイトがあります。

  • ランサーズ
  • クラウドワークス

別の歯科医院のロゴをチェックする

他の歯科医院のホームページなどを表示すると「どのようなロゴを掲載しているのか」が分かります。

ただしデザインそのものを真似するのではなく、表現方法や伝えようとしている印象を参考にしましょう。

歯科医院のロゴマークは「歯の形」をモチーフにしつつ「安心感」や「清潔感」などを演出している例が多く、自院のロゴ作成の参考材料になります。

他にも、キャラクターや動物をモチーフにしている歯科医院もあるので、確認してみてください。

その際は知名度の高い歯科医院だけでなく、同じエリアの歯科医院のロゴをチェックすることも大切です。

「どのようなデザインで、どのような印象を打ち出しているのか?」を知ることで、自院のロゴ作成に生かせるでしょう。

まとめ

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(画像=pixta)

ロゴはブランドイメージにつながり、さまざまな媒体で繰り返し使えるため、歯科医院でも重要です。

一般的な費用は10万円からが相場とされていますが、ロゴ販売サイトやクラウドソーシングサービスを利用することで費用を抑えられるでしょう。

ロゴを決めるコツには、「コンセプトの整理」や「印象に残るデザイン」などがあります。

シンプルで洗練されたデザインを心がけることが大切です。

なお、ロゴは基本的に一般公開されているので、他の歯科医院のホームページなどをチェックすることで、手法や考え方のヒントを得られるでしょう。

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あきばれ歯科経営 online編集部

歯科衛生士でもある「あきばれホームページ」歯科事業部長の長谷川愛が編集長を務める歯科医院経営情報サイト「あきばれ歯科経営 online」編集部。臨床経験もある歯科医師含めたメンバーで編集部を構成。

2021年5月14日「あきばれ歯科経営 online」正式リリース。全国1,100以上提供している「あきばれホームページ歯科パック」による歯科医院サイト制作・集客のノウハウを元に、歯科医院経営を中心とした歯科医院に関する様々な情報を経営に役立つ観点からお届けする。