歯科医院(歯科診療所)ではさまざまな技術や機器、装置が使われています。
さまざまな歯科機器の中で注目を集めているのが「口腔外バキューム」です。
口腔外バキュームは目新しい装置ではありませんが、新型コロナウイルス感染症の流行により、注目され始めました。
この記事では、口腔外バキュームの概要や、このコロナ禍において口腔外バキュームを導入するメリットについて詳しく解説します。
口腔外バキュームの導入を考えている場合は、ぜひ参考にして下さい。
口腔外バキュームとは
口腔外バキュームとは、その名の通り口腔外で使用する装置です。
歯の治療をしている際には、水や唾液、金属片や歯の削りカスなどといった目に見えない粉じんが飛散します。
口腔外バキュームは、これらを患者の口の外で吸い込むための装置です。
また、飛散物だけではなく、治療中に発生するにおいも吸い込むことができます。
口腔外バキュームの普及率はまだ十分とは言えません。
しかし、新型コロナ対策としても有効とされており、注目を集めています。
口腔外バキュームのメリット
口腔外バキュームを導入することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。
メリットは大きく分けて「患者が粉塵を飲み込むことを防げる」「臭いなどの不快感防止につながる」「院内感染の予防につながる」という3つです。
以下では、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
患者が粉塵を飲み込むのを防ぐことができる
歯の治療で歯と削るときなどには、歯の削りカスや金属片だけでなく、血液や細菌など人の目には見えない細かい粉塵が飛び散り、知らない内に患者が吸い込んでしまうケースもあります。
口腔外バキュームを導入することで、これらの粉塵を患者が吸い込んでしまうのを防ぐことが可能です。
粉塵を吸い込んでしまうと人体に悪影響を及ぼす原因となってしまうため、患者の安心や安全のためにも口腔外バキュームを導入するとよいでしょう。
臭いなどの不快感防止につながる
口腔外バキュームは、臭いを吸い込むことも可能です。
そのため、臭いによる不快感防止につながります。歯を削ったり、歯肉を切ったりした際には、嫌な臭いが発生します。
これらの臭いが洋服や頭髪などに付くことで不快感を感じる人も多くいますが、口腔外バキュームなら臭いが付着することを防ぐことが可能です。
また、口腔内バキュームは、患者の口に入れるため不快に感じる人もいたり水かかかったりするケースもありますが、口腔外バキュームは口の外から吸引するため、これらの不快感がありません。
院内感染の予防につながる
口腔外バキュームでは、ウイルスのような小さな物質も逃さずに吸い込むことができる性能です。
そのため、院内感染の予防にも役立つでしょう。実際に、厚生労働省が公表している資料では、診療室内のエアロゾル対策として口腔外バキュームの使用も望ましいと記載されています。
ウイルスを他の患者やスタッフなどが吸い込んでしまい院内感染につながる可能性もありますが、口腔外バキュームは特定の位置で強力に飛散物やウイルスなどを吸引できます。
感染症予防対策としての有効性を厚生労働省が認めており、新型コロナウイルス感染症対策としても口腔外バキュームは効果的です。
まとめ
口腔外バキュームとは口腔外で使用する、歯の削りカスや金属片、水や唾液などを吸い込むための装置です。
ウイルスなどの小さい物質も吸い込めるため、新型コロナウイルス感染症対策としても有効で、注目を集めています。
患者への悪影響を避け安心して治療を受けてもらうだけではなく、治療にあたるスタッフの安心・安全にもつながります。
患者・スタッフ双方への配慮として、口腔外バキュームを導入してみてはいかがでしょうか。
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歯科衛生士でもある「あきばれホームページ」歯科事業部長の長谷川愛が編集長を務める歯科医院経営情報サイト「あきばれ歯科経営 online」編集部。臨床経験もある歯科医師含めたメンバーで編集部を構成。
2021年5月14日「あきばれ歯科経営 online」正式リリース。全国1,300以上提供している「あきばれホームページ歯科パック」による歯科医院サイト制作・集客のノウハウを元に、歯科医院経営を中心とした歯科医院に関する様々な情報を経営に役立つ観点からお届けする。