人口減少時代に突入した日本では、歯科医院経営はますます厳しくなってきています。
歯科医院が生き残るカギは、「いかに集患できるか」にかかっているといえます。
しかし、「集患対策してもなかなか成果がでない」と悩んでいる方や、「開業を予定しているが集患に不安がある」という先生もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、低コストで効率的に集患できる施策についてお伝えしていきます。
今回は、コロナ禍における患者さんの来院行動の変化や、ネットを使った集患の重要性など、歯科医院をとりまく環境の変化について解説します。
コロナ禍でデジタル化が本格化
新型コロナウイルスの感染拡大によって、歯科医院の経営は大きく変化しました。
とくに歯科医院も他の業種同様、「集患のデジタル化」が本格化したといえるでしょう。
コロナ禍における集患の変化
患者さんが歯科医院を探す際にはどのような行動を取るでしょうか。
コロナ禍前とコロナ禍後で行動が変わってきています。
コロナ禍前
- 家族や知り合いに「いい歯医者さん知っている?」「腕の良い先生さんいないかな?」と聞く
- 通勤途中などで見た歯科医院の看板や歯科医院の建物自体を覚えていて、思い出す
- インターネットで検索して探す
患者さんが歯科医院に来るルートというのは、おおよそこの3つの方法でした。
ところが、コロナ禍ではこれが変化したのです。
コロナ禍
- 「家族や知り合いに聞く」は、外出の機会が減り、直接人と会うこと自体が減ったので割合が下がった
- 「通勤途中で見かけた看板・建物を思い出す」は、リモートワークが増えたので看板・建物を見かける機会が大幅に減少
- 上記2つの代わりにネット検索で探すという人が大幅に増加
歯科医院の検索に限らず、コロナ禍による外出自粛の影響で全体的にネット利用が増加しました。
高齢者にもスマートフォンが普及するなどコロナ禍以前からネット利用の拡大傾向はありましたが、コロナ禍によって顕在化したといえます。
若い世代から高齢者まで全世代でこの傾向は拡大しています。
ここから言えるのは、これからの時代、「集患にはインターネットが必須」になっているということです。
コロナ禍による患者の変化
インターネットの利用者が増加
緊急事態宣言やまん延防止重点措置が発令されていなくても、コロナ禍では外出や会合が自粛されたため、人と会う機会が減少し、リアル世界での情報収集が困難になりました。
それを補完する形で、インターネットを利用しての情報収集が増加することになりました。
ニフティ株式会社が運営するIT情報サイト「@nifty IT小ネタ帳」は2020年7月、「新型コロナウイルスの影響における自宅インターネット利用に関する意識調査」を行いました※。
同調査によると、「新型コロナウイルスの影響下、自宅でのインターネット利用は増えたと思いますか?」という質問に、
- 「非常に増えた」と回答した人が16%
- 「多少増えた」と回答した人が29%
と約半数の人がインターネットの利用が増えたと回答しています。
つまり、インターネットで情報を取得することは、高齢者を含め今ではまったく当たり前になってきたのです。
※出典:PR TIMES コロナ禍で約半数がインターネットの利用増。8割以上が安定した回線の重要性を実感。
自費診療の増加
もう一つコロナ禍で起こった現象として、経済的に困窮する人がいる一方で、消費先を失ったお金が貯まり高額商品の売上が増加しているということがあります。
いま世間では、びっくりするほどの高額商品がよく売れています。
外出自粛によって消費が控えられたことで、お金が余っているのです。
お金に困っている人は困っているけど、お金を持っている人は持っているという二極化が生じています。
これまで消費することができなかった富裕層は、社会活動の復活にともなって、一気に高額商品の購入に向かっているという状況です。
歯科医院に関連したところでは、富裕層は歯科治療にお金を使いたいと思っているといえます。
例えば、マスクをしているうちに歯並びを直しておきたいというニーズが高まり、矯正治療をする患者さんが増えています。
また、白い歯にしたいという患者さんも増え、ホワイトニングをする人も増えています。
つまり、現在は自費治療が売りやすい時代になったといえます。
ネットを使う人が増え、お金を持っている人が増えたため、「ネットを使った自費集患」がとても効率の良い手法になってきているのです。
ネット集患はアクセス数と反応率の両立がポイント
ネットを使った集患は、以下の式で表すことができます。
集患 = アクセス × 反応率
アクセスとは、ホームページに訪れた人の数を指します。
反応率とは、アクセスした人がどれくらい問い合わせや予約をしたかの割合を示します。
アクセスが増えても、実際に問い合わせや予約といった行動に結び付かないと患者さんは増えません。
逆に、反応率が良くてもアクセスの絶対数が低ければ、効果は限定的です。 集患はアクセスと反応率の掛け算なので、両方を考えないといけません。
よくあるケースとして、ネット広告などでアクセスは増えているが、反応率が悪いため実際の集患にはつながっていないということがあります。
反応率を高める施策が疎かになっていて、ネット集患の効率を悪くしているのです。
まとめ
コロナ禍によって集患のデジタル化が本格化しました。
歯科医院のホームページを集患に結び付けるには、アクセス数と反応率が両立させる必要があります。そ
こで次回は、主に保険診療におけるホームページ制作のポイントを解説します。
HP制作やリニューアルなどをご検討の先生は、ぜひ一度当社へご相談ください。
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あきばれホームページ 歯科事業部長 / 主席コンサルタント
歯科衛生士
歯科衛生士資格を持つWEBコンサルタント。オーラルケア、ホワイトエッセンス、エイチ・エムズコレクションにて、通算9年間にわたり歯科衛生士として活動。 WEBコンサルタントとして600サイト以上の集客コンサルティング、100サイト以上のライティングを手がけ、WEBサイトの反応率を十数倍にした実績を多数持つ。
現在は、全国で1000を超える歯科医院のHP制作を手がける【あきばれホームページ】歯科事業部長としてWEBを使った集患や採用の支援を行っている。本コラムでは、集患はもとより、スタッフの採用やマネジメントについても解説している。
株式会社オーラルケアにて、予防歯科の普及活動やDHむけ情報誌「タフトくらぶ」創刊に編集者として携わる。その後、創業期のホワイトエッセンスに勤務。
2002年 有限会社エイチ・エムズコレクション入社。
歯科商品の企画やセールスプロモーション、執筆活動(著書:医学情報社OralCareBook)、歯科医院むけコンサルティング、介護施設むけに口腔ケア指導を担当する。また、トクヤマデンタル社にて、義歯・接着関連製品の企画・販促に携わる。
オーラルケア、ホワイトエッセンス、エイチ・エムズコレクションにて、通算9年間にわたり歯科衛生士として活動。
2008年 株式会社WEBマーケティング総合研究所入社。
2013年 歯科に専門特化したホームページ作成サービス【あきばれホームページ歯科パック】の企画を立案し、サービス提供を開始。
2016年 歯科への総合的なWEB集客を支援すべく、歯科事業部を立ち上げる。ホームページ制作だけでなく、歯科医院向けにWEBを使った集患支援を行っている。