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(画像=Monster Ztudio/stock.adobe.com)

人生3大資金のうちの1つ「教育資金」。 とてもお金がかかると知っていても、具体的な費用支出についてご存じない方も多いでしょう。

特に歯科医師の先生方はご子息・ご息女にも同じ道を、と考える方も多くいらっしゃると思うので、かかる学費は日本でも最も高額の部類に。

本記事では最新調査の結果に基づいて「いつ・いくら必要なのか」「歯科大学に行くにはいくら必要なのか」を、ご紹介していきます。

1.【小学校~高校】公立・私立別の教育資金目安

小学校から高校までにかかる教育資金目安は、文部科学省「子供の学習費用調査」にて確認できます。 下記表は、平成30年度の調査結果のうち、

・学校教育費…授業料・修学旅行・見学・学級費・PTA費・納付品・教材費・学用品・制服等 ・学校給食費…給食費としての経費(小学校・中学校のみ)

これらの費用についてまとめたものです。

参照:文部科学省 平成30年度子供の学習費調査の結果について

調査の結果によると、

・小学校から高校まですべて「公立」の場合、202万8,339円。 ・小学校から高校まですべて「私立」の場合、1,109万3,472円。

かかるとわかりました。公立小と私立小でおよそ5倍の開きがあります。

2.塾・習い事資金の準備も忘れずに

近年は、補助学習や心と体の健全な発達を目的として、塾や習い事に通わせるケースが多くなっています。 下記表は、前項参照資料と同じ「子供の学習費用調査」のうち、

・学校外活動費…補修学習費・学習塾費・体験活動に要した経費・習い事(入会費・月謝・その他)等

これらの費用をまとめたものです。

・小学校 (公立)年間21万4,451円 /  トータル128万6,706円
     (私立)年間64万6,889円 / トータル 388万1,334円

学校外活動費は、エリアの人口規模や年収に比例して増加する傾向にあります。 中学受験をするとなると生姜っこ3、4年生から塾通いが始まり、受験が終わるまでに数百万がかかります。

これらの金額は学校教育費等と並行してかかるため、あらかじめ準備しておくことが大切です。

3.【歯科大学】公立・私立別の教育資金目安

それでは次に、歯科大学の教育資金をみていきます。

まずは公立大学からです。 国内における公立歯科大学は、「九州歯科大学」のみとなっています。 学費は、下記表のとおりです。

九州歯科大学 歯学科(所在地:福岡県北九州市小倉北区) ・県内 349万6,800円 ・県外 373万4,800円

参照:公立大学法人 九州歯科大学 ※上記金額は令和2年度の予定金額のため、変更となる場合もあります。

私立大学の学費目安は、2,000万円台から3,000万円台が一般的。 一例を以下に挙げます。

・北海道医療大学 410万円 2,460万円 ・東京歯科大学 945万7,000円 3,214万2,000円 ・日本大学歯学部 690万円 3,194万円 ・昭和歯科大学 450万円 2,700万円 ・神奈川歯科大学 395万円 2,700万円 ・朝日大学 353万8,500円 1,918万1,000円 ・愛知学院大学 614万1,000円 3,354万1,000円※1 ・大阪歯科大学 575万円 3,150万円 ・福岡歯科大学 550万円 2,725万円

※2021年4月時点の情報です。 ※1 教材費・施設維持費等を含んでいます。

学費にやや開きはあるものの、6年間で平均2,700万円程度の学費が必要になります。 私立大学へと進む場合は、国公立大学の6~9倍程度の教育資金がかかることを心得ておく必要がありそうです。

4.教育資金準備はお早めに!細く長くコツコツと

生まれてすぐに貯金を始め、細く長く続けていくのが教育資金準備の王道です。

「子供1人あたりにかかる教育費は1,000万」といわれることもありますが、歯学部を目指すなら大学資金だけで2~3倍程度かかる可能性があるため、入念な準備をしておく必要があります。

教育資金を支出する年代は、老後資金の準備期間と重複する傾向にあります。

教育資金が十分でなかった場合、老後資金に暗雲をもたらすことになるかもしれません。 計画的な準備はマネープラン上重要となるため、個別に貯蓄・運用していくことをおすすめします。

教育資金用の積み立てとして一般的に用いられる方法と、メリット・デメリットについて下記をご覧ください。

従来の銀行定期預金から、つみたてNISAまで、教育資金積み立てにはさまざまな方法があります。

どれもメリット・デメリットがありますので、一概にどれが良いというのはありません。 「確実に貯められるご自身に合った方法」を選ぶことが大切です。

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あきばれ歯科経営 online編集部

歯科衛生士でもある「あきばれホームページ」歯科事業部長の長谷川愛が編集長を務める歯科医院経営情報サイト「あきばれ歯科経営 online」編集部。臨床経験もある歯科医師含めたメンバーで編集部を構成。

2021年5月14日「あきばれ歯科経営 online」正式リリース。全国1,100以上提供している「あきばれホームページ歯科パック」による歯科医院サイト制作・集客のノウハウを元に、歯科医院経営を中心とした歯科医院に関する様々な情報を経営に役立つ観点からお届けする。