日本の北から南まで、人気の日本酒をご紹介するシリーズ、今回は「関西編」です。
日本で最初に酒造りが行われたといわれている奈良県にはじまり、歴史と伝統に基づいた酒造りが行われている関西地方では、どのような特徴をもつ日本酒が造られるのでしょうか?
厳選した5つの銘酒と合わせてご紹介してまいります。
関西 日本酒の特徴とは?
酒米の王「山田錦」発祥の兵庫県、清酒発祥の奈良県が揃う関西地方は、世界に通用する隠れた銘酒が揃う地域です。
地域によって特色は異なりますが、関西地方の日本酒は主に芳醇甘口が豊富な傾向にあります。
昨今の日本酒ブームを牽引する「飲みやすいフルーティな日本酒」も揃っているため、日本酒上級者はもちろん、ビギナーの方も注目すべき地域です。
1.独特な酸がどんな料理にもマッチ【大阪・秋鹿】
原料や製法にこだわりを感じられる大阪の日本酒は、本格的かつ個性的な銘柄が多く揃っています。
「天下の台所」大阪ならではの、グルメに合わせやすい軽めな味わいが特徴的です。
参照:山中酒の店 秋鹿 山廃純米 自営田山田錦 槽搾直汲 1,925円(720ml)
米・麹・水だけを使った純米酒のみを醸造する「秋鹿酒造」は、近年、自営田を無農薬有機栽培に切り替えるなど、環境に優しい循環型米作りに力を入れています。
酒造自ら育てた山田錦と雄町でつくられた「秋鹿」は、独特の酸っぱさと芳醇で濃厚な味わいが特徴的。
酸味が効いたキレの良い味わいは食中酒としてピッタリで、特に肉類に合わせていただくのがおすすめです。
2.プレミアム燗酒金賞受賞【京都・匠】
全国2位の日本酒生産量を誇る京都府。
特に伏見は「日本三大酒処」として知られています。
「女酒」と呼ばれる伏見の酒は、まろやかな口当たりと軽めの味わいが特徴的です。
参照:京姫 匠 純米大吟醸 1,400円(720ml)
きめ細やかな風味と柔らかさを持った日本酒造りで知られる「京姫酒造」。
この酒蔵でつくられる「匠 純米大吟醸」は、2020年全国燗酒コンテストプレミアム部門で金賞を受賞しました。
山田錦を100%使用しており、純米吟醸らしい芳醇な香り・甘み・まろやかさを存分に堪能できる一本です。
冷~ぬる燗でいただくと、軽やかな口当たりと香りが引き立ちます。
3.歴史が紡がれ続ける逸品【兵庫・黒松剣菱】
「日本酒といえば灘の酒」といわれるほどの知名度を誇る兵庫県。
日本最大の日本酒生産地「灘」の酒は、硬水である宮水を使って醸されるため、荒く若々しい味わいをもつ「男酒」と呼ばれています。
参照:剣菱酒造株式会社 黒松剣菱 2,560円(1.8L)
灘地方きっての個性派日本酒といえば、「黒松剣菱」。
剣菱酒造は、500年以上変わらない味を守り続ける歴史と哲学を持った酒造です。
剣菱の酒は最低でもひと夏を越えた酒をブレンドしているため、熟成酒のような味わいを楽しめます。
焼き栗のような香ばしさ・ビターな甘さ・とてつもないまろやかさが特徴的で、スイスイと飲めてしまうコスパ抜群の日本酒です。
4.温度で変わる味わいを楽しめる【奈良・春鹿】
貴重な歴史遺産が多く存在する奈良県は、日本酒とも深い縁で結ばれた場所。
酒造りの技は室町時代に奈良で確立されたといわれており、「清酒発祥の地」として、今なおその歴史と伝統を繋いでいます。
高原から流れる伏流水や寒冷な気候に恵まれた奈良県でつくられる日本酒は、濃醇甘口タイプが多い傾向にあります。
参照:春鹿 春鹿 純米吟醸 封印酒 1,705円(720ml)
室町から江戸中期にかけて全国に名を知らしめた「奈良酒」。
その伝統を受け継いだ、明治17年創業「春鹿酒造」の「春鹿」は、奈良の主流とは異なる辛口がメインです。
なかでもこちらの封印酒は、質の高い吟醸香と繊細な吟味が調和した品格を醸し出す逸品。
溢れる香りと吟醸酒の本質を味わえる、ちょっと贅沢したい日の晩酌にピッタリなお酒です。
5.琵琶湖湖畔でつくられる【滋賀・不老泉】
日本一の湖「琵琶湖」に流れ着くのは、周囲を取り囲む山々がもたらす清流。
美酒に欠かせない良質な水に恵まれた滋賀県は、多様な水系を活かしたバリエーション豊富なお酒が揃っています。
参照:近江の地酒 はしもとや 不老泉 本桶仕込 山廃純米大吟醸 2,193円
地酒愛好家であればご存じ、「不老泉」。
琵琶湖の側にある文久2年創業の「上原酒造」でつくられるこちらの日本酒は、本桶仕込み・山廃仕込み・木槽天秤搾りと、これ以上ないこだわりと手間をかけて造られたもの。
特に木槽天秤絞りを行っている酒造は、全国に1つか2つしかないといわれている貴重なもので、雑味のない旨い部分だけを抽出できる製造方法です。
大吟醸酒でありながら控えめな吟醸香と優しい口当たりが特徴で、飲み飽きしません。
花冷え程度に冷やしていただくのがおすすめです。
記事中の参照URL(公式サイトまたは酒類販売店オンラインショップ)より、お取り寄せできるものもあります。
※時期等により入手できないものもあります。
ぜひ、関西地方の銘酒を味わってみてください。
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歯科衛生士でもある「あきばれホームページ」歯科事業部長の長谷川愛が編集長を務める歯科医院経営情報サイト「あきばれ歯科経営 online」編集部。臨床経験もある歯科医師含めたメンバーで編集部を構成。
2021年5月14日「あきばれ歯科経営 online」正式リリース。全国1,100以上提供している「あきばれホームページ歯科パック」による歯科医院サイト制作・集客のノウハウを元に、歯科医院経営を中心とした歯科医院に関する様々な情報を経営に役立つ観点からお届けする。