歯科衛生士が使えない原因と歯科院長が行うべき対策・注意点

「歯科衛生士が思ったように使えない」「自分の右腕にはなってくれない」など、歯科衛生士の働きにお悩みではありませんか?せっかく採用した歯科衛生士ですから、できるだけ長く勤務してもらいたいと考える一方で、もう少し仕事ができるようになってほしいと感じている先生も多いのではないでしょうか。

この記事では、使えない歯科衛生士の特徴と原因を解説し、行うべき対処法についても紹介していきます。

今は歯科衛生士1人に対して20の医院の求人が集まるほど売り手市場ですので、「他の歯科衛生士を採用する」よりきちんと育てることが得策です。今後の歯科経営をスムーズに行うために、ぜひ参考にしてください。

使えない歯科衛生士の特徴

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(画像=milatas/stock.adobe.com)

使えないと感じる歯科衛生士には、言動や仕事に対する意識などに共通した特徴が見られます。使えないと感じる歯科衛生士の3つの特徴を紹介しましょう。

使えない歯科衛生士の特徴1.他責思考

使えない歯科衛生士には「指示待ちで自分から動こうとしない」「言い訳ばかり」というような他責思考が見られます。特に歯科衛生士は国家資格を持ち、歯科医師とともに治療の中心になる立場です。

歯科衛生士は本来責任を持って治療に取り組むべき専門人材ですが、他責思考の人物だと治療において患者をしっかりサポートする働きも望めず、歯科医院を運営するうえで問題となる可能性も考えられます。

使えない歯科衛生士の特徴2.礼儀・マナー不足

当たり前の礼儀やマナー、常識が欠けていることも、使えない歯科衛生士の特徴です。たとえ社会経験がない新人だとしても、あいさつや敬語、時間を守る程度のことは理解できるはず。歯科衛生士は院長、歯科医師、歯科助手、その他スタッフ、患者などさまざまな人と関わります。

歯科医院の治療を医療サービスだと捉えれば、接遇やコミュニケーションスキル以前に、最低限の礼儀やマナーすら身に着いていない歯科衛生士は要注意です。

使えない歯科衛生士の特徴3.成長意識の欠如

使えない歯科衛生士には、知識やスキルを身に着けようとする積極性が見られません。歯科衛生士は新人の時から覚える業務が多く、また、治療方法も日進月歩で次々と新しい知識・技術の吸収が必要になる職業です。常にスキルアップを意識し、専門性を高めれば、患者に最良のサポートを提供できます。

しかし「成長したい」「新しい知識を得たい」という意識・行動がなければ、自身の成長は難しいため、いずれ仕事へのやりがいも感じられなくなるでしょう。

歯科衛生士が使えない・仕事ができない3つの原因

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(画像=taka/stock.adobe.com)

使えない歯科衛生士の特徴を紹介しましたが、そういった言動に至る背景を把握しなければ、対策も講じられません。歯科衛生士が使えない・仕事ができないと感じてしまう3つの原因について解説します。

歯科衛生士が使えない原因1.余裕がない

1つ目の原因として、業務への焦りや余裕のなさが挙げられます。入職したばかりの新人であれば、業務に慣れることに必死で精神的に余裕が持てず、ミスにつながる可能性もあるでしょう。この場合は、時間の経過とともに本人が業務に慣れることで解決します。

その他、電子カルテの導入や繁忙期など普段の業務と異なる場合も、覚えるまでは仕事がスムーズにいかず「使えない」と感じるケースが考えられるでしょう。

歯科衛生士が使えない原因2.職場環境に馴染めていない

歯科衛生士が、職場環境に馴染めていないことも原因の1つです。本来はポテンシャルが高くても、職場の人間関係や仕事環境に慣れていないと能力が発揮できず、仕事が上手くいかないことが考えられます。歯科衛生士は多くのスタッフ、患者と関わる仕事です。

個人の歯科医院では院長やスタッフとの距離が近く、女性が多い職場でもあります。職場に馴染めずコミュニケーションが上手くいかなければ、何かあった時に気軽に報告や質問もできず、重要事項の伝達も躊躇するため「使えない」と思われてしまうでしょう。

歯科衛生士が使えない原因3.知識・経験が不足している

歯科衛生士の経験やスキルが不足していると仕事がままならないため、院長・先輩からすれば「使えない」と思われてしまいがちです。歯科衛生士の業務は歯科医師のサポートにとどまらず、範囲が幅広く、多くの知識・スキルを必要とします。

また、スキルアップによってさまざまな分野の知識を取得することも可能な職業です。単に知識やスキルが欠けているだけであれば、院内での教育や本人が覚えるのを待つことで一人前の戦力になる可能性は十分に考えられます。

歯科衛生士が使えない時の対処方法

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(画像=Mihai Simonia/stock.adobe.com)

採用した歯科衛生士が使えないと感じていても、本人だけが原因とは限りません。自院の環境や業務フローを見直すことで改善されるケースもあります。ここでは、歯科院長が行うべき対策について紹介します。

仕事が上手くいかない原因を特定する

歯科衛生士に対して「仕事ができない」と感じたら、まずは本人を非難するのではなく失敗しやすい環境原因を特定することが先決です。院内の業務自体に問題がないか見直してみましょう。

スタッフの負担が多すぎるために対応しきれていないのかもしれませんし、業務フローが複雑であるため効率的な業務を行えないのかもしれません。原因を特定するためには業務の棚卸しがおすすめです。業務を棚卸しすることで内容や業務量の把握ができ、問題点を見つけやすくなります。

使えない原因を取り除く

原因が特定できたら、院長などの管理者が原因を取り除く方法を検討しましょう。例えば、以下のような方法が考えられます。

  • カルテの入力ミスが多い→電子カルテにセット項目を導入
  • 治療手順の混乱が起きる → マニュアルを整備する
  • 日々の雑務が多すぎて余裕がない → 効率的な医院経営の方法や役割分担を考える

業務の棚卸しを行うと「担当者」「かかる時間」などが把握でき、それぞれのつながりも見えてきます。そうすれば「優先度をつける」「業務の改善・効率化を図る」といった対策が行えます。

教育・指導環境を整える

専門性が求められる歯科衛生士の業務がスムーズにいかない場合、技術やノウハウなどを教育することで解決につながるケースがあります。即戦力となる人材の確保を重視しがちですが、経験不足のスタッフを育て、戦力化してくことも歯科医院経営では重要なポイントではないでしょうか。

自院にとって理想的なスタッフ像をイメージしたうえで、勉強会や資料の配布、マニュアルの刷新など、教育のための仕組み作りが効果的です。

人材マネジメントを見直す

自院の業務フローや環境以外に、採用方法の見直しや育成方針の点検も重要です。「歯科衛生士が使えない」という場合、そのような人材の採用、あるいは育成方法に問題があった可能性も考えられます。

人手不足の解消を焦るあまり、スキルや経験のみを見て採用を決めてしまう歯科院長は少なくありません。スキルアップは採用後にも可能ですが、人間性や仕事への姿勢などはなかなか改善できるものではありません。採用基準を明確にすることが大切です。

歯科衛生士を指導する時の注意点

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(画像=こうまる/stock.adobe.com)

歯科衛生士もパーソナリティはさまざまであるため、1人ひとりに合った指導を行うことが重要です。ミスを起こしてしまった場合でも、イライラして感情に任せた対応はパワハラにもなりかねず絶対にNGです。本人が萎縮するだけでなく、周囲の雰囲気にも影響を与えます。来院した患者もその空気を敏感に察するはずです。

起きてしまったミスを客観的に捉え、今後どうすべきかを冷静に伝えるなど、共感をしながらも論理的な指導を心がけましょう。また、以下のような点を意識して、気軽に意思疎通がとりやすい環境を作ることも重要です。

  • 改善が見られたら褒める
  • 普段から雑談をする
  • きちんと向き合ってスタッフの話を聞く

まとめ

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(画像=taka/stock.adobe.com)

歯科衛生士が使えないのは、本人だけの問題ではないケースも多く見受けられます。

「仕事ができない」と嘆く前に、まずは自医院の環境や方針を見直してみましょう。それでもいい人材に巡り会えないなら、採用セミナーへ参加してみてはいかがでしょうか。

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