良い歯科助手の採用に必須 絶対聞くべき面接質問

「自院に貢献してくれる歯科助手を採用するには何を見ればよいのか?」という疑問を抱える方は多いでしょう。採用活動には相応のコストがかかりますし、できれば長くしっかりと働いてくれる人を採用したいはずです。

そこでこの記事では、優秀な歯科助手を獲得するために覚えておきたい、面接で聞くべき質問や採用のポイントを解説します。

歯科助手の面接で聞くべき9つの質問

質問1:志望動機(なぜ歯科助手になりたいのか)

歯科助手の求人に応募してくる人は、経験者もいれば未経験者もいます。経験者の場合は「なぜ今後も歯科助手を続けようと思うのか」をしっかりと聞いておきましょう。歯科助手という仕事に対するその人の姿勢や今後のキャリアプランを確認できます。

また未経験の場合は、特に志望動機を詳しく聞いておく必要があります。「未経験OKだったから」「求人で見かけたから」というふんわりとした理由で面接を受ける人も多くいます。「どうして歯科助手になりたいと思ったのか?」ということを軸に、本気度や仕事観を考察しましょう。

質問2:自院を選んだ理由

次に聞いておきたいのは「なぜ当院を選んだのか?」という点です。採用活動や新人教育にはコストがかかるため、せっかく採用した人にはできるだけ長期間自院に貢献してもらいたいものです。そして歯科助手として長く働いてもらうには、「治療方針」や「理念」に共感してもらえていることが重要です。

もちろん待遇面は求職者が最も重視するポイントです。一方、やりがいにつながる仕事内容や経営方針などが本人の希望と合致しているかどうかは、前向きに仕事に取り組んでもらう上で不可欠といえます。

質問3:前職を辞めた理由

面接を受けに来るということは、新卒者以外は前職を辞める予定、あるいはすでに辞めている場合がほとんどです。「どうして前職を辞めたのか」「辞めた原因は、自院で働くことによってどう解消されるか」を軸に質問していきましょう。

仕事を辞める理由は人それぞれです。ステップアップのために円満退職することもあれば、人間関係などトラブルが原因で辞めてしまうこともあります。

ここで、前職の院長や同僚の批判ばかりを口にしたり、同じような理由で複数回転職を繰り返したりしている場合は要注意。スキルや経験が豊富だからと採用しても、またすぐに辞めてしまうばかりか、他のスタッフのモチベーションに悪影響を及ぼす恐れもあります。

自院で働くことで本人の希望を叶えられるか、それが医院経営にプラスの影響を与えるかどうかを、お互いのためにきちんと検討しましょう。

質問4:勤務先に最も求めるもの

応募者が職場に対してどのようなことを求めているかを聞くべき理由は2つあります。1つは、その人にとって職場や歯科助手の仕事がどのような意味を持つかを知るためです。ワーク・ライフ・バランスを実現するための働きやすさや、患者さまの健康に貢献できるやりがいなど、人によって答えは違うでしょう。

もう1つは、ミスマッチを防ぐためです。自院の求める人物と合致したからといって前のめりに採用を決めても、その人が求める職場環境を提供できなければ、早期離職のリスクが高まります。条件面はきちんとすり合わせることが重要です。

ただし、こうした面接でよく聞かれがちな質問に対しては、“あらかじめ用意された回答(建前)”が返ってきがちです。給与や待遇面を重視するのは当たり前ですから、本音を聞き出せるよう掘り下げましょう。

質問5:前職での具体的な業務内容

前職でどのような業務をしていたかを聞くことも重要です。歯科医院によって歯科助手が任される仕事の範囲は異なります。「どのような業務ができるのか」を事前に確認しておくことで、採用後の流れもスムーズになります。

歯科助手の場合は異業種からの転職というケースも多いでしょう。その場合も「これまでの経験を自院でどのように活かせるか」という観点から、前職での具体的な業務内容を確認することは重要なポイントです。

質問6:前職で挙げた実績・最も成功したこと

前職での具体的な業務内容を聞いた後は、「そこでどのような成果を挙げたか」を詳しく聞いていきましょう。この質問によって、「仕事に対する熱意を持っているかどうか」「目標達成に前向きに取り組んでいるかどうか」「自主性をもって仕事をしているかどうか」を見極めることができます。

言われたことを漫然とやっていただけの人にとっては答えづらい質問なので、その人の「仕事に対する意識」を確認した上で、自院の求める人物像に合致しているかを推し量ることができるでしょう。

質問7:自院で活かせると思うスキル・経験

職歴と併せて「これまでに培ったスキルを自院でどう活かせるか」という質問をしましょう。その人の能力を具体的に把握することはもちろん、自院に貢献する意欲があるかどうかも確認できます。

未経験者の場合は、「歯科助手として働くことを具体的にイメージできているかどうか」を確認する意味でも重要な質問です。

また、一般的な歯科助手業務に直結するようなスキル・経験以外にも、広告やSNS運用などのマーケティング、動画編集、POP・ポスター製作など医院経営に役立てられる知識・スキルを有している場合もあるため、確認してみるとよいでしょう。

質問8:今後のライフプラン・キャリアプラン

「どのようなライフプラン・キャリアプランを思い描いているか?」を聞き、長く前向きに働いてくれるかどうかを確認しましょう。

もちろん人によってさまざまな人生設計があります。「結婚したらすぐに辞めるつもりだ」というのもその人の人生です。しかし採用する側にとって重要なのは「歯科助手として長く自院のために働いてくれるか」です。「歯科助手としてこうなりたい」という、具体的な話を引き出すことができればベストです。

質問9:あなたが人生において大事にしていることは?

面接で重要なのは応募者の「人となり」を知ることです。「人生において大事にしていること」を聞けば、その人のものの考え方や人柄、価値観を理解することにつながります。

そしてこの質問は「当院はあなたに興味を持っている」というメッセージでもあります。「応募者を理解したい」という気持ちを示すことによって、相手に好印象を抱いてもらうことができるでしょう。心を開いてもらえば、本音も聞き出しやすくなります。

歯科助手の面接における医院の心構え

面接前の連絡のやり取りや服装・態度なども確認する

選考プロセスは面接前から始まっています。質の高いサービスを提供する資質を見極めるためにも、連絡のやり取りや服装・態度なども細かく観察するようにしましょう。

特に歯科助手は「歯科医院の顔」ともいうべき重要なポジションです。1人の歯科助手の対応から医院の信頼が失墜するケースもあります。面接をする際は、申し込みから最後の見送りまで、しっかりと応募者の人間性を観察するよう心掛けましょう

条件面は面接段階できちんとすり合わせる

先ほども少し触れましたが、条件面は面接の段階できちんとすり合わせておきましょう。求職者は複数の医院に応募しているケースがほとんどです。待遇面のすり合わせを怠ってしまうと、応募者がそのまま他院に決めてしまうおそれもあります。

また条件面をすり合わせることは、「応募者とのミスマッチ」を防ぐ意味合いもあります。採用後に「条件が合わないからやっぱり辞めます」といったことが起これば、また一から採用活動を始めなければならなくなり、多大なコストがかかってしまうことになります。

自院の魅力もきちんと伝える

面接は応募者がアピールする場所でもありますが、同時に「歯科医院が自院の魅力を伝える場」でもあります。特に昨今はワーク・ライフ・バランスが重視される傾向が強く、休日や残業など職場の働きやすさが細かく見られる時代になっています。

特に「研修・教育体制はしっかりしているか」「スタッフ同士の仲は良いか」など、歯科助手の求職者が重視するポイントについては、自院の魅力を余さず伝えるようにしましょう。

まとめ

面接では定番の質問を何とはなしに投げかけているというケースも多いかもしれません。しかし、自院に貢献してくれる人材を採用するためには、今回ご紹介したようなポイントを押さえて本音を聞き出し、求める人物像と一致するか慎重に見極める必要があります。

長期的なトレンドとして、歯科業界は「売り手市場」であり、歯科助手の人材確保も困難になっています。応募者を深く知ることはもちろん、「医院側も面接されている」意識を持ち、真摯に面接に取り組むようにしましょう。